テラーノベル
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あぁ、また。
また憂鬱すぎる日が始まる。
俺は何をしてるんやろう。
なんの意味も無くただただ生きる。
あっちのほうでは軍隊がどこかの国と戦ってる。
無意味な日、今まで何回あったんやろ。
暇。ただそれだけの日々が続いてる。かといって死ぬ勇気なんてもんはない。
お金もない。もういっそ消えてやろうかと思う。
でも今まで頑張ってきたんやから生きたい。
せやけどつまんない。生きててもなんもない。
どうしたらええんや。軍にも入られへんかった俺には何が出来るって言うねん。
そんなことばかり頭の中をぐるぐるまわる。
プルルルルルル…
リビングの机にあるスマホが鳴る。
憂鬱ながらもスマホを手に取る。
画面を見ると見慣れない番号が表示されていた。
迷惑電話は自然に切れるまで待った方が良いと聞くので、切れるまで待つことにした。
プルルルルルル…
プルルルルルル…
プルルルルルル…
プルルルルルル…
プルルルルルル…
いやちょっと待って長ない?
もう3分以上鳴り続けている。
え、こんなに長いもんなん?電話のなんやこれ…コール?長すぎん?出ろってこと?
いやいやいや…んなことはないやろ…
と思いながら渋々電話に出た。
『鳴ったらワンコールで出ろよ!!!』
電話と俺の耳を大音量の声が貫いた。
「うるさいわ!!!」
「…てかお前誰!?」
知らない人に怒鳴られ、つい罵詈雑言を吐いてしまった。
『軍隊に勤めている者だ。ちょっと君に用事があってね』
「軍人さんですか…さっきは叫んですいませんでした。でもそちらも初対面で怒鳴るのはどうかと思うんですけど…」
気持ちを落ち着かせ、軍人に向かって指摘した。
下手すると処刑されるかもしれないが、自分がついカッとなってしまったことについても謝ったので、軍人 にも謝ってほしかったのだ。
すると、驚きの返事が返ってきた。
『いや、初対面ではないよ』
「へっ?」
まさかの対面済みの人。
軍隊に入った友達の中にこんな声のやつおったかな…と思い、頑張って思い出そうとする。
sho「えっもしかしてグルさん?」
思い浮かんだ名前がそれだった。この低い声といい、口の悪さといい、俺の頭にその名前が浮かんできたのだ。
『御名答〜我々国軍隊元帥グルッペン・フューラーだ…っていっても知り合いやし分かるよな』
まさかの御名答。人違いならヤバかった。
「久しぶりやなぁ!!!すごぉ元帥て!!!!あと俺そんなアホちゃうわ」
『いや今感動的再会やったのになんで崩すんだよ』
「で、なんの用?もしかしてスカウトとか?」
軍隊から連絡なんてスカウトとかじゃないのかと勝手な想像が口に出ていた。
「あっいやごめん!何もない!」
しまったと思い、急いで修正しようとしたが、グルッペンが口を開いたあとだった。
『話の展開が早いんだゾ…まあそのもしかしてだけど…でもちょっとm』
「!!!じゃあ俺軍隊入れるんやな!?」
『話を聞け!!ちょっとだけだからまじで待っ…』
「やったぁ!!!!急すぎるけど」
俺は嬉しくて話が耳に入らず、グルッペンの言葉を遮ってはしゃぐ。
『いいとは言ってないけど!?』
「ええやろそんなん!言ったんと同じやわ」
『なにが!?』
「ま〜ま〜細かいとこは気にしない〜」
『くっ…そんな早く言わなければ…』
後悔しているグルッペンを見て、つい昔からの癖で煽ってしまった。
「ざぁこざぁこ」
『うわウザいんだゾ…』
「www」
『あっそうだ聞きたいことがある』
「なんや?」
グルッペンから質問をするなんて珍しい。
なにか大切な質問かと思って質問の内容を聞く。
『なぜ試験に落ちた?十分実力はあるだろ?』
「…えっと〜」
その『実力』という言葉を聞いた瞬間、トラウマが蘇った。
とりあえず言い訳言い訳言い訳言い訳…!!!と頭をフル回転させる。
「実は遠距離攻撃がな〜、」
「点数悪かったんや!」
咄嗟に出た嘘なので、信じてくれるか不安だがもうこれで行くしかない。
『苦手分野か?』
とりあえず信じてくれたので安心したが、次の質問の返事を考えており安心したという実感はなかった。
「せっせやね!まだ未熟やと思って入れへんかったんや。ほんまは近距離満点に近いから入れば?って言われたんやけどこのまま入ったら皆の足引っ張りそうやったから拒否った」
早口かつ一気に話したため、勘が鋭いグルッペンに怪しまれるかもしれない、そう思ったがそんなことない、と頭から払った。
『…そうか…まあ後から鍛えればいいだけだ。では、今から用意して早く来い』
何その微妙な間。もしかして…なんてな。そんなことないはずや。、
…っていうか今から!?聞き間違いか!?
「え?今から?」
不安になって聞いてみる。
今からだと急いでも明日にしか着かない。
『いやぁ幹部が1人足りなくってねぇ早く来て欲しいんだよ』
聞き間違いじゃなかった!!!やっべぇ!!!ど、どうしたら今日中に着くんや…
まあ呼ばれたし行かなあかんな…
「えっっあっハイ。」
すごい戸惑いながら返事をした。
『じゃあ切るぞ』
「あっおん!また後で」
プツッ
…やったぁ!!!!念願の軍隊に、しかも幹部!!!!嬉しい…!!!!!皆と働ける!!!はよせんとな!!!
…これで、あいつらと一緒やんな。
✄————————キリトリ————————
持ち物は武器に盾、生活必需品、まあ大体寮にあるらしいけど。あとは個人的にいるもの。
もうこの部屋には帰ってこぉへんな。
「いってきます!!!!」
これで、本当にあいつらと一緒になれたんかな?
『いッシょだヨ。』
どこからか、そのような不気味な声が聞こえた。
✄————————キリトリ————————
え、軍パロむずいんやけど。
下手…
はぁとください
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