テラーノベル
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・この物語の上では、5人とも同じ学年です。
扉の前で深く一息吐いた。
もう一度制服を正し、肩を軽く回す
"じゃあ、教室に入ったら軽く自己紹介お願いね"
勇『はい…』
高まる鼓動と不安を抱えつつ、教室に足を踏み入れ、周りを見回した。
これからクラスメートとなる生徒の視線が一気に集まり、中にはひそひそとこちらを見て話す姿が目に止まった。
"ほら静かに、席つけー"
教師の声に、机の上に座っていた男子生徒も話を止め、自分の席に着席した。
"見ての通り転校生だ。じゃあ、自己紹介…"
勇『は、はい。』
勇『初めまして…愛知県岡崎市から来ました、佐野勇斗です。よろしくお願いします。え〜…と、、』
自己紹介をしている中、先程机の上に座っていた男子生徒がイスを傾け、俺を横目に見ながら後ろの男子生徒と話していた。
その話しかけている男子生徒が笑うと、続けて話しかけられている男子生徒も静かに笑っていた。
勇(怖…何話してんだろ…なんか..笑われてる,,?)
舜「ねぇ柔ちゃん、」
柔「ん? 」
舜「転校生めっちゃ可愛くない?笑」
柔「それな笑まぁ、可愛いと言うよりはかっこいいだけども」
舜「いやぁ俺からしたら可愛いんよ、身長も俺…くらいはある?」
柔「あるかもね」
舜「ちょっと太ちゃん達にも聞いてみん?笑絶対俺らと同じこと思ってるよ笑」
柔「笑笑笑転校生なんてなかなかくる機会ないし、それにこんなイケメンじゃね笑仲良くなれるといいなぁ」
舜「休み時間とか話しかけてみちゃう?笑」
柔「えー?笑とりあえず仁ちゃんたちとも話そうよ笑」
"ってことで、みんなよろしくな。席は…吉田?"
仁「…はい?」
"お前の隣空いてるよな"
仁「…空いてますけど,,」
吉田の隣に席はあれど、ただ机一式が置かれているだけで、人数上空席になっていた。
彼はどこか表情を隠しているように見えた。
それもそうだろう、あんな後ろの窓際の席。
一人でいる方が最高に決まってる。
しかも隣に俺みたいな知らないヤツが座るなんて…彼にとったら七難八苦だろう。
しかし、あの男たちは吉田の隠す表情の意味を見透かしていた
舜「仁ちゃんニヤけてへん?笑」
柔「あんだけ後ろの1人席がいいって意地張ってさー、俺譲ったのに笑 」
舜「そうやんな?笑あれは絶対…ね笑」
柔「ね笑」
舜太と目が合い、必死に口角を戻した。
"あぁでもお前、1人がいいんだっけ。じゃあ…"
仁「あ〜いや!大丈夫っすよ!全然!」
舜「あはははは笑笑笑笑」
柔「笑笑笑笑」
仁「おい!何笑ってんだよ、笑」
舜「いや、だって仁ちゃん…笑笑あはは笑笑」
仁「うるさい!笑」
"じゃあ佐野、吉田の隣ね"
勇「わかりました」
(あの3人がいわゆる一軍…ってやつ..?てか、顔良…)
勇「よ、よろしく,,」
(吉田くん、か…吉田くんもかっこいいな…)
仁「ん、よろしく」
(佐野くん..だっけ…身長高いし,,随分と整った顔だこと…)
仁「…舜太も柔太朗もこっち見んな!」
柔「笑笑笑いーなー」
舜「それなー笑」
仁「うるさいですー」
朝のHRが終わり、休み時間となった。
すると隣の吉田の席に一軍…なのかは知らないが、先程の2人ともう1人が集まった。
to be continued…
コメント
2件
新作ありがとうございます! 続き楽しみです😊
続き楽しみです^^