テラーノベル
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー iemmさん視点〜
ドタドタ
…。
城からこっちへ来る足音が聞こえる。
100人は超えてるな。
〈mmntmr〉
「現出して_」
mmさんはいつものように鎌を出した。
〈炎神の部下1〉
「お前ら誰だ!何が目的だ!?」
そう問われた。
〈炎神の部下2〉
「こっから先は炎神様の城だ!
それ以上こっちに来るなら知らないぞ?」
〈???〉
「まぁ、まてお前ら、」
〈炎神の部下〉
「え、炎神様!わざわざこちらに!?」
は?
〈炎神?〉
「どうも、炎神です。
なにか御用でもあるのでしょうか?」
…ltさんが炎神だろ?
何言ってるんだ?
この
モブは
〈mmntmr〉
「…貴方炎神じゃないでしょう?」
〈炎神?〉
「はぁ?何を言い出すかと思えば…。この俺が正真正銘の炎神だぞ?」
急に態度が変わったな。
〈mmntmr〉
「貴方の魂…。き…」
き?
〈mmntmr〉
「きッッッッしょwww。何この色www
ドブじゃぁないですかwww」
wwwwww死ぬwww
〈炎神?〉
「は?お前ッッ俺を侮辱する気かッッ!?
死ね!!死ね!!」
俺も煽ったろw
〈iemm〉
「あ、キレたwそんなんで炎神が務まると思ってたんですか?」
〈炎神?〉
「お前ら全員死ねッッッッ!!!」
〈炎神?〉
「烈火ッッ!!!」
激しい炎がこの場を包む。
炎のカゴみたいに閉じ込められた。
俺との相性は最悪。
植物なんて一瞬で燃えてしまう。
〈mmntmr〉
「さぁーすがに炎は切ったとしてもすぐに元通りになってしまいますね…。」
〈mzr〉
「私の氷一瞬で溶かされるんですけど!?」
mzrさんが氷を作り続けてくれているおかげなのか、まだこの場は熱くない。
だか、すぐに溶けてしまう。
〈rir-〉
「炎に雷はだめですね…。」
え、
〈iemm〉
「詰んだ?」
〈mmntmr〉
「みたいですね!」
…。
〈iemm〉
「だいぶやばくないですか?これって、」
〈rir-〉
「相当やばいですね。」
炎の牢獄がどんどんこちらに押し寄せる。
〈mmntmr〉
「…。やばいやばい!!!!」
〈iemm〉
「焦るの遅いですって!!!」
これは冗談抜きでやばい、
回避しようがない炎の牢獄。
そのくせどんどん迫ってくる。
〈mzr〉
「熱ッッ!!」
〈rir-〉
「mzrさん!!!」
〈mzr〉
「だ、大丈夫です…。なんとか…。」
大丈夫なわけないだろ!?
氷と雪の精霊が炎に触れて大丈夫!
なんてこと
あるわけ無いだろ!!
マジでヤバイ、ジリジリ迫ってくる。
〈mmntmr〉
「!」
〈mmntmr〉
「来ますッッ!かまえて!」
そういった途端俺達は受け身を取った。
取ったのだが、
その受け身が役に立つことはなかった。
だって、
炎は消えていたのだから。
〈???〉
「ねぇ、君たち大丈夫?」
〈mmntmr〉
「あ、ありがとうございます…!」
彼?彼女?は
オレンジと黄色の髪をしていて、
とても長い髪の毛。
メガネを持っていて、
緑色の服の上に白衣のようなものを羽織っている。
そして、左手の甲には黄色の宝石。
〈炎神?〉
「え、誰?」
〈炎神の部下3〉
「分かりませんがとりあえず不審者です。」
〈mmntmr〉
「あの初対面ですけどお願いがあります!!」
そう、金髪の人に話しかける。
〈mmntmr〉
「仲間になってください!!!」
いや、それで仲間になるやつなんていな_
〈???〉
「え、まぁいいけど…。」
〈iemm〉〈炎神?〉
「いいのかよ!!!」
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ltさん視点〜
…。
upprnが幽閉されているのは地下室だな。
タッタッタ…。
階段を下りる。
〈lt〉
「ハァハァ、。ついた!」
そう思い顔を上げると、
地下室の扉に何重にも封印がされていた。
〈lt〉
「は?」
思わず声が漏れる。
魂の繋がりでこの扉の向こうに、
すぐそこに、
目の前にいるのに、
ドンドン!!
扉を叩く。
〈lt〉
「upprn!upprn!!
聞こえる!?返事して!!」
中からの反応はない。
沢山の封印の中に、
声を通さない、声を通させない
封印があることに気づく。
あぁ、ほんとムカつく。
私は封印の解き方なんて教えてもらってない。
だから…
〈lt〉
「全部ぶち壊す!!!」
〈lt〉
「烈火!!!」
私は激しい炎を出す。
扉はびくともしない。
〈lt〉
「なんで…なんでだよッッ!!」
頬に水がつたるのがわかる。
私は今できる最大の魔法を放つ
〈lt〉
「業火!!!」
炎がこの場を激しく包む。
扉が見えないほど、激しく。
この技は私の技。
私が生み出した、地獄にあるような炎。
頼む…!
炎がはれ、扉に目をやる。
なんで…?
私炎神だよね?
なんで…なんでだよ…。
ばかがよ。
扉変わんないじゃん…。
〈lt〉
「あぁッッ!!!__」
そこから私の記憶は途切れた。
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upprnさん視点〜
暗い暗い部屋。
部屋のカドに背中を預け、もたれかかる。
ltさん…今何してるかな?
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upprnさん︙回想・始
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俺は強かった。
そして、
〈upprn〉
「水の国の民よ!今日は宴だ!」
〈水の国の人々1〉
「流石水神様!!かっこいいな!!」
〈水の国の人々2〉
「水神様ッッ!こっち見てくださーい!」
しょーがないな。
〈upprn〉
「はーい!」
そういって、声がした方を見る。
愛想もよかった。
〈水の国の人々〉
「この国を、私たちをお守りください!!」
〈upprn〉
「もちろんだ!」
なんてね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
宴が終わった。
“この国を私たちをお守りください”、ね。
俺は神かなんかか?
水神ではあるが人間だろ?
少し強いだけの。
名前で呼んでくれないのか?
強いだけで様付けなのか?
〈upprn〉
「あぁ、馬鹿馬鹿しい。」
俺は対等に会話したかったんだ。
そうだ!
だったら、
同じ神の立場である炎神に会いに行こう!
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炎神と名乗る少女は、名がなかった。
炎神という肩書だけで生きている。
だから名前をプレゼントしたんだ。
〈upprn〉
「お前はltだ!ltって名乗れよ!」
彼女は笑った。
俺も笑った。
その時、俺は初めて”神”じゃなくて、
“人間”になれた気がしたんだ。
それからは楽しかった。
心の底から。
俺が欲しかったのは
自分と対等な存在。
嬉しかった。
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upprnさん︙回想・終
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炎の国の人々が
地下室に炎神がいるから行ってくれ!
なーんて言ってきたから向かった。
そしたら閉じ込められて。
ほんと馬鹿だよな。
バゴォンッッ!!!!
扉の方から鈍い音がする。
その瞬間
鋭い光が差し込んだのと同時に、
魂で繋がった人が
すぐそこにいるのがわかった。
〈lt〉
「upprnッッッッ!!!!」
〈lt〉
「助けに来た!!!!」
〈upprn〉
「ltッッ!!!」
あぁ!感謝を述べなければ。
〈upprn〉
「本当に、本当にありがとu_」
その時
俺の目に飛び込んできたのは衝撃的だった。
さっきまで普通な姿をしていたltが、
俺が瞬きをした瞬間、
額から血を流し始めた。
〈upprn〉
「!!大丈夫か!?」
俺はとっさに声を出す。
〈lt〉
「なんか…。ちょっと疲れちゃった…。」
そういい、俺にもたれかかる。
…もう立っていられる余裕もないんだろ?
〈lt〉
「ごめん…。」
俺はその言葉に色々な意味を察した。
なんで、謝るんだよ。
謝るのはこっちの方なのに…。
〈upprn〉
「謝るのは俺だ。少し休んで。」
〈lt〉
「…ありがとう。」
〈lt〉
「あぁ、そうだ、最後に…」
?
〈lt〉
「スゥーーーー…」
息を吸って何をするんだ?
!?!?
耳が割れそうだッッ!!!
城中に、いや国中に声が響く。
〈lt〉
「うっるさ!?なんだよ両生類!!」
〈upprn〉
「あぁッッ!?こっちのセリフだわ!!」
〈upprn〉〈lt〉
「…。」
〈upprn〉〈lt〉
「…www」
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うわぁあぁぁぁ!かけた!
ここ伏線ありますよ〜!
次の話は『宿命転換』
コメント
1件
あ〜も〜最高かよ!?名前あげるとことか、光景想像したらもう、微笑ましすぎる...✨️