コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🤍は〜っ♡岩本くん今日もかっこいい〜っ!♡
🖤またあのアイドルの人?
🤍そうそうっ!岩本照くんっ!♡
🖤ほんと、好きだよね。
🤍だってかっこいいんだも〜んっ!
俺とめめはアパレルショップで働いている。
めめとは入社式で出会った。
話しかける気は無かったんだけど、耐えられなかったんだよね。
雰囲気とか色んなところが俺の推しに似ていたから。
今は休憩時間で、俺の大好きなアイドル、岩本照くんの切り抜き動画を見ながらめめと一緒に休憩中。
🤍……ってか…、やっぱり似てるよねえ…。
🖤えっ、なに。なんでそんなガン見してくんの。
🤍ん〜…?めめと岩本くんの雰囲気ってやっぱり似てるなあって思って。
🖤それいつも言ってるよな笑、そもそも、そのラウールが好きなアイドル様と俺の雰囲気が似てるんなら今頃店の前に大行列出来てんだろって。
🤍うーん…それもそっか…。
🖤そうそう。ほら、仕事戻るぞ。
🤍は〜いっ
推しを見ていると心がぽかぽかして、体の隅から隅までが充実感で満たされる。居てくれるだけで嬉しくて仕方なくなる。
🤍あーあ、僕めめのこと好きになっちゃうかもなぁ
🖤、ん?
🤍アハハッ!なんちゃって!笑
🖤冗談かよ。…焦ったぁ……。
🤍ごめんごめん!冗談!笑
『好きになっちゃうかもしれない。』
冗談だけど、冗談じゃないような。可能性が無いとは言いきれない言葉。めめはどう思ったのかな。
🖤…じょ_だ___な_て__のに。((ボソッ
🤍うん?何か言った〜?
🖤何でも?ほら、おもて行くんだろ。
🤍そうだった!いっそげ〜!
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
🤍はぁー!今日も疲れたね〜
🖤おつかれ、頑張ってたもんな。よしよし。
🤍ちょっと〜僕の方が背高いのに!
🖤ばーか、それ以前に俺のが歳上なんだよ笑
一緒に帰るのが日課になった2人きりでの帰り道。
いつもはこの後ごはんに行ったり、買い物をしてどっちかの家に行って遊んだりする。
🤍ね〜めめ、今日はどうする?ご飯?おうち?
🖤んー…。ちょっと、話したいかな。いい?
🤍珍しいね?うん!もちろん!
途中にある小さな公園のブランコに2人で腰かける。昔からあるブランコはところどころが錆びていて大人が乗ると少しキィと音が鳴る。
🖤今日の休憩時間さ、話してたじゃん。
🤍あ、めめと岩本くんが似てるっていう話?
🖤それ。あれ冗談じゃなく受け取っても、いい?
🤍えっ…?
🖤ごめん。けど、今しかないと思って。
🤍いやっ…ごめん、びっくりしてて…。
🖤俺、ラウールと一緒に居られるならなんでも良かったんだけどね笑
🖤ラウールが今日あんなこと言うからさ、抑えられなくなっちゃって、俺にも可能性あるのかなって。推しじゃなくて俺の事だけ見てくれる日が来るのかなって。
🤍それっ…って、どういう…((うわっ!
めめに勢いよく腕を引き寄せられ苦しいくらいに抱きしめられる。伝わってくるめめの心臓は激しく脈打っていて俺にまで感染する。
🖤そのまんまだよ。ごめん、今日だけ許して欲しい。明日からはまたいつも通りだから。
🤍……め、め…?
めめに告白された。
その事実は嬉しくて、なんとも言えないけど、とにかく嬉しくて。
ああ、僕めめに好いてもらえてたんだって思った。
でも、どうしよう。
今までめめのことは親友だと思ってて、ずっと一緒に居たいと思ってた。でも、めめは僕のことが好きだった。
気持ちが入れ違ったまま一緒に居るのはめめに申し訳ないけど、何をどう言ったらめめのことを傷つけずにいられるだろう。
色んなことをグルグルと考えてパニックに陥っているとき、そっと優しい拘束がとかれた。
🖤…ごめん。急に、俺帰るわ…笑 また明日。
🤍……っ、うん。またねっ、!
立ち去る瞬間、さっきまでいつも通りだっためめの顔が一瞬悲しそうで悔しそうに歪んだ気がした。
その顔を見た瞬間、体は迷わず動いていて立ち去ろうとするめめの腕を勢いよく掴んだ。
🖤えっ…ラウール…、…どうした?
🤍僕、めめとは付き合えない。
🖤…だからそれは……
🤍でも、めめのことほんとに好きになれたらいいなって思ってるよ。
🖤えっ?
🤍今は…正直、岩本くんへの愛とめめへの愛を天秤にかけたらどんなに頑張っても半々くらいになっちゃう。
だから、めめのほうに天秤が傾いたら次は僕からめめに気持ち伝えるから、それまで…待っ……てて、欲しい……です…。///
恐る恐るめめのほうを見ると、ぽかんとしていた顔は柔らかく緩んだ。クールなんだけど優しくて、まるで雲みたいなめめの笑顔、ホッとした。
🖤…うん、待ってる。いつまでも待ってるよ。
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
最初は『推しに似てるから。』
ただ、それだけの理由だった。
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
🤍めめ。…いや、蓮くん。
🤍好きです、僕と付き合ってください。
END