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放課後、曇り雲が 五月蝿いぐらいの太陽を少しずつ 重ね、
暑い6月での 少しの 間やっとの涼しさが感じられる。
苔や汚れで一面いっぱいに広がった真っ青なプールの中。
俺は災難なことに、「嫌いだった奴」と一緒に プール掃除を任せられてしまった。
shp 『 ぁー”…、暑 …… 』
そう言ったのは日陰が一溜りもない時。
プールの床も暑く感じ、デッキを持つ手が流石に 力が抜ける。
ci 「 … そーやなあ。 」
「 随分 暑くなったよな。」
流石に、こんな6月で 一番暑い日になんて掃除を任せる担任や他の先生が狂ってる。
バケツの中に入ってる 水を見るたび どんどん 苛立ちが湧き、
バケツを思わず足で蹴ってしまう。
ほんま、死なせる気かよ…。
shp 『 くそ 教師 ……。 』
ci 「 … ふは、笑 」
「 そんなこと言っちゃあ、成績また下げられるで、?笑 」
ci 「 ほんま、お前見てると いっつも心配なるんやから 、笑 」
プールに広まった冷たい水を じっと見詰め、自然と水の上に足を運ぶ。
反射して、少しオレンジ色かかっている 空と自分の顔が見える。
もう太陽は沈みかけている。
こーゆーの、 授業で聞いたことある。
「『 夕暮れ時。 』」
shp 『 … っ、!! 』
声が重なった。
聞き覚えのある声。聞き飽きた声。優しい声。
そんな声が重なった。
もしかして
shp 『 …っ、ちーの! 』
、
そー、
だよな。
『 、… 』
だってお前が、居るわけ…笑
すぐさま振り返り、すぐさま抱き締めたかった。
いると思った、けれど
shp 『 だって、お前 』
『 もう死んでるし、笑 』
いない。
その時、太陽の前にいた雲が 動き出す。
ピカッと太陽が光り、夕暮れ時は 過ぎる。
俺は また一人で、掃除用具を 震えた手で持つ。