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灰色の桜。灰色の空。
幼い頃や、ポートマフィア時代に見たものは、ほとんど色がないように見えた。
だけど、今は違う。
少しでも以前の自分とは変われているはず。
そう言える自信がある。
きっと、私はずっと我慢していたんだ。
私が私でいられなくなること、他の人を巻き込むようなこと。
全部、自分自身を犠牲にしても守るもの。
無理をしてまで、守らなくてはならないもの。
……みんなに隠していることは山ほどある。
些細なことから、大きなことまで。
隠すことが多すぎて、隠しきれなかったのか。
それとも、異能力並みに優れた推理のせいか。
きっと、どちらもあったんだろうな。
少し溢れただけでも見抜いてしまう、そんな推理をする乱歩さんを、
私はいつまでも尊敬するしかない。
いつか死ぬ時まで、探偵社にいられるように、
もっとみんなのこと、見ていかないと。
もっとみんなに頼れるようにならないと。
無理をしてまでそうする理由は、
いつ死ぬかわからないこの世の中と、自分自身の運で決まる。
いつからか、私が見る世界には色が塗ってあった。