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ここからTの視点になります。
Tがカラスと2人で空手の稽古を終えるのだった。
T「ぜぇ….ぜぇ…これがカラスさんの実力…..
クインさんだって今の私みたいにルシアさんにボコボコにされてるのかもしれない….クインさんがルシアさんにしばかれて、ウェイさんがハインさんにしばかれて、ミンリさんがハクランさんにしばかれて、今度は私がカラスさんにしばかれる….これがドMカルテットってやつですか….ムラクモさんはまともで冷静だから、しばかれないけど….」とアザを作り、汗をかいて倒れ込んでいた。
漆黒な空手着を着ているカラスはこう言った。
カラス「よく頑張ったわね、T。この勝負は勝ち負けではない。この空手の意味はキリシタンのこの使命をどう持つか、人と違う目で見られても、アイデンティティを捨てない思いを諦めずに保てるかと言う精神勝負でもある。」
トキ「ねぇ、T。だいぶ慣れてきたみたいだね。」
T「ありがとうございます。あなたたちが案内してくれてたおかげですよ。」
カラス「もう、ここに住んでもいいわよ。あなたはここの住人だから。パパからお許しが出たの。今日からあなたは黒井Tと名乗ってもいいわよ。もうここの養子で、私はあなたの義理の妹。トキはあなたの義理の姉よ。」
T「本当に….嬉しいです。黒井Tと名乗れるなんて…私は両親がいなくて、変わり者でひとりぼっちだったんです。児童養護施設で育てられて、施設出身だということを隠して生きていたんです。相談する人もほとんどいなくて….介護施設で働く時もそうでした。でも、カラスさんやトキさんに出会えて本当によかったです。」と涙ながらに告白した。
トキがTを実の弟のように思ったのか抱きしめた
トキ「辛かったよね。でも、私たちは家族だから。困ったらいつでも聴いていいから」
その翌日
夕方
Tは一本の写真を見つけた。「誰だ?この写真の中にいる女の子は?」と。
カラス「その人は女の子じゃないわよ。ウィリアムズ症候群を患っていた毒島はじめよ。しかも外見は10歳のまま成長が止まってしまったの。エルフの血が入ったミュータントでもあるの。年は50歳を過ぎてるの。私の家で黒井愛という偽名で養子として過ごしていたの。」
Tの心の声「言っちゃいけなかったかな?まずいのかな?」と心配そうに言った。
T「それで、どうなったんですか?」
カラス「7年前に私と戦って負けて、逮捕されて、今は警察病院へ入院してるの。」
トキ「20年以上前になるんだけど、私が小学生の時は、彼女を双子のお姉ちゃんとして仲良くしてたけど、彼女が人を殺してることを見てて本当に怖かったの。そのせいで自分のパパが殺されたの。私が『きょうだい』が欲しいって言ったせいで!」と泣き出した。
Tもこの話を聞いて一緒に泣き出して、トキを抱きしめた。
「辛かったですよね。でも、あなたのせいではないですから。その毒島はじめという人は怖い人でしたよね。」
カラス「彼女は幼少期は母親から虐待を受けていたの。それで愛情を受けずに育ったの。自分の小さい見た目を活かして、年齢を偽って各地の家庭へ転々としてたの。父親を誘惑したけど、失敗して、殺して家を放火した危険人物なの。」
トキを抱きしめたTは「可哀想な人でしたよね。でも、彼女のやってることは同情することはできませんよね!」と複雑な表情で答えた。
Tの心の声「はじめが幼少期に親に虐待を受けていたなんて。それで理想の父親に恋をして結婚したい。けど、失敗しては殺して破滅の道を歩んでいる。毒島はじめと私はある意味鏡写しのような存在だ。もし警察病院を脱走したら、彼女の思いを受け止めて戦うしかない」
と複雑な気持ちだけど、大きな決断をするのであった。
その時、ある訪問客が現れた。
女優として活躍している美澄エカチェリーナが登場した。
エカチェリーナ「T…会いたかったわ!!11年ぶりに会えて…」と泣きながら走ってTに駆けつけた。
Tの心の声「あの成人式でステージに立ってたあのエカチェリーナさんが…映画『美澄エカチェリーナvsルシア・エルビラ』に出演していたあなたが…」
Tは192cmある美澄エカチェリーナを振り向き、168cmながらもエカチェリーナの頭を支えて抱きしめた。
T「11年前のあの時、中学卒業の時…中卒なんて嘘ついてごめんなさい….!祭り上げられるのが怖くて東京フリーク区へ移住したんです…」
エカチェリーナが泣きながら「わかってるわよ!!あなたの言ってたことは嘘だったって…でも私の方こそごめんなさい…!養護施設一緒だったけど、私もあなたに重荷を背負わせてしまって…私、もう一般社会の生活にはうんざりしてたの!!東京フリーク区の入居審査クリアして、黒井家で過ごして、ここの女優業励んで東京フリーク区の芸能事務所に勤めるから!!あなたと一緒じゃないと嫌よ!!だから付き合って!!」と叫んで抱き返した。
そのに現れたもう1人現れた198cmある彫りが深く濃い褐色肌を持ち、銀髪ロングヘアが特徴の在日台湾人女性チャン・リーアン(荘立安)の心の声『エカチェリーナを案内してよかった…まさか私とエカチェリーナ、Tが同い年だったなんて…Tって奴、私のバカな弟アンアン(安安)にそっくりだわ…』
リーアンの回想シーン(数分前
リーアン『あなたは美澄エカチェリーナ?東京フリーク区の入居審査受けたの?』 エカチェリーナ『そうよ。何度もフリーク区に行ったんだけど、最終的にはTに会いたくて移住を決意したの。日本国籍持ったロシア系日本人としてね。』リーアン『あの人は黒井家に居候したみたいよ…よかったら案内しましょうか?自己紹介してなかったわね。私は在日台湾人のチャン・リーアンというの』)
T「もちろんですよ、エカチェリーナさん!!そこにいるのはリーアンさん、久しぶりです!!アンアンさんは元気ですか?!!高校時代、確か私の一個下でカラスさんと同い年だった気がしますね…」
リーアン「ええ、もちろんよ。彼は今白鳳メンタルクリニックで看護師をしてるのよ。ハクランにツンデレ吐かれながらも楽しくしてるみたいだから」
カラス「チャン・アンアン…久しぶりに聞いたわね。よくTに懐いて、姉のリーアンに甘えてばかりのシスコンだったわよね。
高校時代は11人の多国籍のMAFMA(マフマ:THE MULTI ASIAN FREAKS MINORITY ARMY:複合型・アジアン・フリークス・マイノリティ・アーミー)を結成したみたいね。名付けたのは私だから」
トキ「面白い名前じゃんそれ!!」
そう言って和気藹々して盛り上がるのだった。
TO BE CONTINUED.
コメント
1件
お疲れさま、黒屋ムラサキさん!今回の話、Tの過去が少しずつ明らかになってグッとくる展開だったね。特に毒島はじめのエピソード、切なくて考えさせられた...同情はできないけど、そういう背景があるんだなって。それと最後のエカチェリーナの登場!成人式の話に繋がってるの熱すぎる。続きめっちゃ気になるわ🔥