TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

若き覇王に、甘くときめく恋を

一覧ページ

「若き覇王に、甘くときめく恋を」のメインビジュアル

若き覇王に、甘くときめく恋を

127 - 第四章 永遠の愛を、二人で EP.4「それは、不意なサプライズ」⑪

♥

33

2025年04月06日

シェアするシェアする
報告する


「私のせいなら、どうしてほしい?」


こういう時、彼の誘いかけは無為むいのクールさで、ついこちらが気を引かれてしまう。


「……キス、して」


そうしてお酒なんかよりもたやすく酔わされて、彼を求めたくなる。


柔らかに唇が触れ合うと、その瞳に映る炎のような揺らめきから、目が離せない。


互いの気持ちを確かめ合うようにキスを交わして後、部屋のベッドに横たえられると、スーツを脱ぎ落とす彼のネクタイに自分から手を掛けた。


微かに震える手でネクタイをほどき引き抜こうとすると、ワイシャツの襟元のボタンを外そうとした彼の手と触れ合った。


「……脱がせてくれるのか?」


とけたネクタイをするりと抜き取って、彼が問いかける。


気恥ずかしさにただ頷くことしかできないままで、シャツのボタンを一つずつ外していく。


「この先は、私がやろう」


スラックスのきわまで開けると、彼が未だ震えている私の手を握った。


「どうした、こんなに震えて……」


「……魅力的すぎるから、あなたが」


あの炎を宿した眼差しに射すくめられた時から、魅了され捕われていた本心を明かすと、


「君も、魅力的で……。私など、とうていかなわない……」


耳に溶けるような低く甘い声とともに、はだけられた胸元に唇の熱を感じた。


重なり合った胸元から、体中が熱感に満たされていく。


頬に添えた手の平が、顎の下を過ぎ首筋を辿って、胸の谷間に降りる。


横へつとずらされた手が、胸の膨らみに触れると、「……ぅん」と喘ぐ声が小さく口からこぼれた。


微かに開いた唇に、追い上げるようなキスが降りしきる。


満身を翻弄され、時に高く低くなる息づかいが混じり合い、このまま一つに溶けてもいいとさえ感じる。


「……愛してる、彩花」


応える余裕すらない私の片手を取り、彼が指輪の嵌まった薬指に接吻くちづけると、瞬間に極まった腰がビクンと跳ね上がった。

若き覇王に、甘くときめく恋を

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

33

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚