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⚠注意⚠
注意書きは一話にあります。
さて、せっかく大先生に使い方を教えてもらったんや。これで俺の部屋の前のカメラで誰が入ったか確認すればすぐに割れるだろう。
手始めに、夕飯を食べ終わって部屋に入った所から早送りで見ることにしよう。
チーノ:…………誰も映ってない…?
いやそんなはずは。もしかしたら窓から入ったのかもしれない。外の幹部寮を撮っているカメラと幹部寮から庭を撮ったカメラを確認する。
やはり映っていない。食後に庭に出ると言っていたエミさんとロボロの姿は映っていることから、カメラは異常なく動いている。
一体どうやって………。
考えられるとしたら、魔法。
厳密に言えば『魔法』ではなく、『能力』である。全員が持っているわけではなくごく一部の者が生まれつき、もしくは覚醒して持っているものである。
体力を上げたり、力を強くしたり、回復させたりと様々である。
この軍はしんぺいさんが『治癒』、ひとらんさんが『鬼化』である。他にもいるのかもしれないが、知らない。
では、カメラに映らず手紙を置ける『能力』は?
『透明化』
透明だったとしても扉を開ける必要がある。しかし、扉は一切開いていない。
『透過』
これなら扉も壁もお構いないしにすり抜けることができる。しかし、透明になったわけではないのでカメラに映るはず。
『転移』
どこでも移動することができ複数人で移動も可能。しかし、移動すれば必ず痕跡が残る。もし消したとしても部屋から出るのに使えばあとは残っているはず。
チーノ:あー分からへん………
ロボロ:何が分からへんのや?
チーノ:うお!?!ロボロいつの間に………
ロボロ:大先生が出てってから結構時間立っても出でこおへんから心配になってん。
そしたらまぁ独り言言ってるみたいやったから。
んで?どうしたんや?
手紙のことを言うわけにはいかない。『裏切れ』という内容のものを見せればなんと言われるか明白である。
いや待てよ。これを明るみにして、大先生みたいに二重スパイするのはどうだろうか。隠したところでスパイだった大先生を見破ったグルッペンさんに見つかることは分かりきっている。
なら、公認の事実ということにすれば嘘ではない。隠すほうが大変なのは身を持って体験している。
チーノ:朝起きたらこの手紙が置いてあって………
ロボロ:手紙?読んでええか?
チーノ:ええよ。
ロボロ:…………
チーノ:カメラ見ても誰も映ってないねん。誰が置いたのか分からへん。
ロボロ:………なるほどね。
チーノ:グルッペンさんに持ってたほうがええ?
ロボロ:まぁそうやね。今からでも行ってきいや。俺は大先生おらんからここにおるけど。
チーノ:部屋の場所は変わってないんやろ?
ロボロ:せやね。行ってら〜
てきとうな返事で追い出される。他人に興味がないのだろう。
そんなんだから心無いホビットなんやで?
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