テラーノベル
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…あれ、俺寝てた、?
…あ、やべぇ今何時だ…?
翔「まだ7時か、良かった…」
うちのご飯の時間は決まってて、毎日8時半。
遅いって思うかもだけど、父さんが
帰ってくるのが8時前後なんだよね。
全員で食べるっていうのが当たり前のうちでは、
別に普通のこと。
…暇だけど、勉強…しないと、また……
1時間半…勉強しよう……多分無理だけど
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翔「……?なんだこれ、」
πってなんだっけ?このXなに?
翔「…ほんとに馬鹿なんだなぁ、俺……」
翔「……まだ30分、!?嘘だろ……」
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コンコンッ
亮「翔太、ご飯だよ。」
翔「すー、すー……ん゙ん………」
亮「翔太ー?…もしかして…寝てる?」
亮「入ったらまた怒られちゃうかな、?でも……」
亮「起こさなきゃ母さんに翔太が怒られちゃう」
亮「……ごめんね、翔太…入るよ」
ガチャ
亮「…えっ…!?」
翔「ん゙ん…?誰かいるの?」
亮「あっ、いや、」
翔「…亮兄?なんで入ってるの?」
亮「えっあっいや、ご飯だからドア越しに
言ったんだけど、返事がなかったから…ごめん、
勝手に入って…」
翔「そっか、それはごめんけど……
びっくりしたでしょ?」
亮「うん……なんかごめん」
翔「謝って欲しい訳じゃないんだけど…」
亮兄がなんでこんな驚いてるかって?
この部屋物無さすぎるんだよね笑
ベッドと机、あとは高校のバッグと資料ぐらい?
亮「…翔太ってこんなに綺麗好きだったの?」
翔「うん…そうかもしれないけど…
これは昔っからね?」
亮「そうなんだ、知らなかった…」
翔「言ってなかったのか笑ずっとだよ」
翔「小学校中学年頃くらいからかな?」
亮「へぇ…」
翔「あ、ご飯だったっけ?下行かないと。 」
亮「あ、そうだった。一緒に下行こ?」
翔「なんで一緒?別でも良くない?」
亮「えー、嫌?」
翔「…嫌では、ないけど」
亮「じゃあ良いじゃん!一緒に行こうよ!」
翔「…ん、わかったよ、笑」
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父「亮平、また1位だったらしいじゃないか!」
亮「うん……((苦笑」
父「翔太はどうだったんだ?」
翔「…五教科合計150点でした、」
父「…翔太」
ビクッ
父「次のテストは合計300点以上取れ。」
翔「……!」
父「取れなきゃこの家から出て行ってもらう」
翔「……はい」
亮「……」
翔「ご馳走様でした」
母「あら、もう全部食べたのね。
食器はちゃんと置いてきてね」
翔「……うん」
もうこんな家にいたくない
ガチャン(食器 置)
俺に居場所なんて無いんだ…
翔「っ…!?はぁ、はぁ…かひゅっ」
何だこれ…息が…吸えない……?
亮「ん?翔太?翔太!?大丈夫!?」
翔「亮、兄…」
亮「喋らなくていい。俺に合わせて息してね?」
亮「吸ってー、吐いてー…吸ってー、吐いてー」
翔「すー、はーっ…すー、はーっ …… 」
亮「吸ってー、吐いてー、吸ってー、吐いてー…」
翔「すー、はーっ…すー、はー…
……ありがと、亮兄…//」
亮「ううん、大丈夫だよ。一緒に部屋行こう?」
翔「…うん、」
リビングを出るためのドアを通る直前、
母さんと父さんを見ると、
とても嫌そうな顔をしていた。
やっぱり…2人は俺が嫌いなんだ。
…ダメだ、また息が吸えなくなるかもしれない
一旦考えるのを辞めよう。
考えたら、また亮兄に迷惑をかけてしまう。
亮兄俺の事嫌いなはずなのに、俺の事 助けて
もらっちゃったし、 もう迷惑は掛けられない。
亮「翔太…話したいことがあるんだけど」
翔「ん…?」
亮「俺の部屋でも良い?」
翔「…え?うん……別に嫌じゃないし」
亮「ありがとう、じゃあおいで。」
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……初めて入ったな。亮兄の部屋。
イメージ通りの部屋かもしれない。
壁は一面本棚で覆われていて、家具はベッド、
ワークデスク、おしゃれな観葉植物 、
2人用ソファ…
イメージ通り緑色が多い印象を持った。
亮「あれ、入れたこと無かったっけ?」
翔「……うん、初めて入った」
亮「…どうかな?俺の部屋」
翔「…イメージ通りだよ」
亮「やっぱり? 好きな物しか置いてないからね」
翔「亮兄は緑が好きなの?」
亮「うん、まあね笑 翔太も青が好きなの?」
翔「うん。部屋ほぼ青だし」
亮「そうなんだ…知れて嬉しいな((ボソッ
まあ部屋の話は置いといて…本題に入ろうか。」
亮兄なんか言った?まあいっか、
翔「…うん」
亮「単刀直入に聞くけど… 」
翔太って俺のことどう思ってるの?
翔「…正直、分かんないんだよね、」
翔「母さんも父さんも俺と亮兄を比べるから、
俺、亮兄とは違う世界にいるって思っちゃって、
嫌いな一面もあるけど…」
亮「…うん」
翔「でも、昨日俺が家を出てったとき、
追いかけてくれたでしょ?
心配してくれてたでしょ?俺、嬉しかった。」
亮「え……」
翔「俺のこと心配してくれる人がいるんだって。」
亮「…!!((ギュッ」
亮「…当たり前じゃん!((泣」
翔「え…?」
亮兄、泣いてる…?
亮「血は繋がってないかもしれないけど…」
亮「俺が欲しいって頼んで出来た弟なんだから、
大事にしないわけない!((泣」
翔「亮兄……、」
亮「俺は、家族として翔太が好きなんだよ」
亮「俺にとって…翔太は大事な家族で…
大事な弟だから。」
翔「亮兄……ッ((泣」
亮兄は、俺の事嫌いなんかじゃなかった。
その逆。
亮兄は、俺の事家族として愛してくれてたんだ。
翔「亮兄……好き、俺も…家族として亮兄が、
大好きだよ……///」
亮「翔太…///((泣」
こんな感じで数分間、
俺たちは抱き合って泣いてた。
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2人ともようやく落ち着いた時、
亮兄が口を開いて こう言った。
亮「ねぇ、翔太。」
翔「ん?どうしたの?」
亮「俺が高校卒業して、大学生になったらさ…」
亮「2人暮らししない?」
翔「2人…暮らし?」
亮「うん。この家離れて、
東京とかに住まない?」
翔「東京っ!?」
亮「うん。休日は2人で出かけるとか!」
翔「…!したい!」
亮「ふふ笑うん。そのために2人で勉強しよ?」
翔「2人暮らしのためなら俺頑張る!」
亮「うん、頑張ろうね((ニコッ」
この家を離れて、東京で亮兄と2人暮らし 出来るようにするために、俺、勉強頑張ります!!
亮「今から早速特訓だ!」
翔「おー!」
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数日後……
亮「今日はついにテストの日だね、翔太」
翔「…うん……緊張する」
亮「昇降口まで一緒に行こうね」
翔「いつもしてるじゃん笑」
亮「まぁまぁ笑良いでしょ?」
翔「うん!一緒の方が嬉しい」
亮「良かった。準備できた?」
翔「うん。もう行けるよ!」
亮「よし、じゃあ行こ!いってきます!」
翔「いってきまーす」
あー緊張する!!でも…頑張る!!
亮兄と2人暮らしするために!!!!!!!!!
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡ × 5
コメント
2件
頑張れしょっぴー!!