僕は改めて聞くと、約3時間ほど、眠っていたらしい。…嘘。3時間も?記憶ないし…
ミヤジ:「それで、主様の無理しない範囲でいいんだ。何があったか教えてくれるかい?」
少年:「…はぃ。ぁの、皆さんは、素敵なおなまえがあるじゃないですか、」
フルーレ:「素敵だなんて…ぁ…」
ラト:「フルーレ。駄目ですよ。“また”やってしまいます。」
フルーレ:「ごめん、ありがと。」
ミヤジ:「ごめんね。続きをお願い。」
少年:「ぁと、ハナマルさんにおなまえを聞かれて、それで、ぁう、」
なんでだろう。記憶は鮮明に残っているのに頭にノイズがかかるように喋らせてくれない。ミヤジさんに背中を擦られ続けながらことばをさがす。はやく、はやく。
ミヤジ:「主様、大丈夫だよ。辛かったんだね。ゆっくり呼吸をしよう。」
少年:「ぁ、ごめんなさ、ぃ。」
フルーレ:「そんなに謝らないでください。主様、大切なことをお忘れですよ。」
少年:「何、か…」
フルーレ:「素の主様を見せてくれるって、喋ってくれましたよね?今の主様は隠しすぎていますよ。正直に、“辛かった”というのは、とても大変でも、とても大切なんです。 」
フルーレさんは、僕の目の前にしゃがみこんで手を握ってくれる。とても清潔に整えられた指先から甲の方まで。とてもあたたかい。
ラト:「主様が全てを抱える責任なんてないんですよ。」
ラトさんは、僕の頭を撫でてくれる。なんだか絵本で読む“家族”みたいで気持ちいいなぁ。なんだか心も落ち着いてきた気がする。
少年:「ありがとうございます。僕、やっぱり辛かったんだなって、これを乗り越えられるように頑張ります。」
ミヤジ:「そうかい…でも、少し待っていくれるかい?きっと、君にとって嬉しいことがあるだろうから…」
少年:「ありがとうございます。では、これで…」
フルーレ:「主様!」
少年:「ふ、フルーレさん、?何故そんなに目がキラキラと」
フルーレ:「主様、新しい服をつくりますよ!採寸するまでは帰らせませんっ!」
少年:「えっと…ミヤジさん…」
ミヤジ:「ごめんね…この状態のフルーレくんは私でもどうしようも…」
少年:「えっ…嘘ぉ…」
このあとの僕はもう…着せ替え人形…かな。最終的に僕が納得する服があって、それを私服化となった。
ミヤジ:「失礼するよ。」
ベリアン:「ミヤジさん。どうかされたのですか?」
ミヤジ:「あぁ。主様のことでね。 」
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〝azalea〟((アザレア
〝shion〟((シオン
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【あとがき】
間に合った!!!
ちなみに私服化されたのは現在作品の画面(?)にしているような服装だと想像してください!
ということは今は腰くらいある髪は…?
お楽しみに。
最後のものは何なんでしょう?
複数個あったものは消されたようです…