急にバサリと起きる彼は、キョロキョロと周りを見回すうちに自然に目が覚めていく。
まだ外は暗闇に包まれている。なんで今起きたんだろう。最近に引き続いて悪い夢を見続けてしまっているから…
昨日の夢は…
〈回想〉
少年:「あの、ラトさん」
ラト:「なんでしょう、主様。」
少年:「ラトさんみたいな三つ編みをしてみてほしいんですけど…」
ラト:「そうなんですか、お揃いに…でも残念なことに私はとても不器用なので…そうだ。パセリ採りのお手伝いをしてもらったら、フルーレの場所に連れていきましょう。」
少年:「そんな条件でいいなら…」
ラト:「えぇ。それでは行きましょうか。」
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少年:(無心になって採ってられるな。)
???:「ラト!」
少年:「っ…〜」
ラト:「フルーレ。大きい声を出さないでください。」
フルーレ:「ラトがどっかに行くからでしょ!早く戻るよ!ミヤジ先生も待ってるんだから」
ラト:「そうですか。ではその前にフルーレにお願いがあります。」
フルーレ:「え?採ったパセリを持つとかは嫌だからね。」
ラト:「そんなことじゃありません。主様の髪を私のように三つ編みをしてほしいのです。」
フルーレ:「主様?!ごめんなさい!周りが全く見えず…」
少年:「いえいえ大丈夫ですよ。」
フルーレ:「ラトみたいに?何故か聞きたいですけど…時間もないしまた今度聞かせてもらいますからね!」
少年:「わぁ…!」
フルーレ:「出来上がりです!」
ラト:「素敵ですね。」
フルーレ:「喜んでくれて良かったです!さぁ、ラトは行くよ!!」
ラト:「分かりました。でも一瞬。」
少年:「ラトさん、?なんでこっちに…」
ラト:『主様と私は非常に似ていますね。今は三つ編みですし、昔は…
“私も名前がありませんでしたから。”
少年:「カヒュ、ッ…」(耐えろ…)
ラト:「では。」
フルーレ:「何の話をしていたの?」
ラト:「秘密です。」
ラトさんがそんなこと言わないって…そんなの当たり前に分かってる。
カヒュッ…ハァハァ…ウルサイ…
自分が鈍感なんだから…
フゥ‐…ガッ
落ち着け自分。僕は皆をまとめるんだから。
ガンガン。キーン ジジジジ…
突然聞き覚えのあるサイレンの音に冷静になる。頭は治らないけど。
ベリアン:「失礼します。」
少年:「うん。」
ベリアン:「こんな夜中に申し訳ありませんが天使の出現とのことで主様にはご同行頂いても宜しいでしょうか。」
少年:「うん。いつも通りこれを持っていればいいんだよね。」
ベリアン:「はい。それでは行きましょうか」
天使:「死になさい。命のために。」
«続»
あとがき
まじでおまたせしました!!
疲れともにメンタル心までしんでました…
GW中、残り3日は頑張りたいですが…最後2日間は旅行なのでもっと無理になるかもしれません…ゆっくり待って頂けると嬉しいです!
GW中は2話以上!コレ目標!!
ではみなさまGWを楽しんで心を癒やしてくださいね。次のお話もお楽しみに。