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一歌「………来ないで、くれるかな。もう…一緒に、いれないのかな。独りに…させてくれるかな」
?「悪いけど、それはさせないよ?星乃さん」
顔をあげると朝比奈先輩達が来ていた。
一歌「へぇ…来るんだ。裏切ったくせに」
志歩「それは…!私達だって分かってる。嘘をついて、一歌を悪者にしたのは。でも…!」
分かってる。全部。本当は、(教室のセカイの)ミク達に聞いた。だけど、無視はしてほしくなかった。対策を、考えたかった。
一歌「違う」
志歩「え?」
私が言いたいことはそれじゃない。辛いのはそれじゃない。
一歌「知ってたよ、全部!ミク達に聞いたの!なんで、仲間外れにしたの!?どうして、一緒に考えさせてくれなかったの!?そんなので…そんな絆で仲間なんて言わないでよ!!」
穂波「知ってたの…?」
そう。知ってた。全部。みんなが辛いのは分かってる。
一歌「お母さんだって、そうだった。昔は褒めてくれたりしてたのに…叩かれたりした。今はもうないけど…私がいてもいなくても変わらない感じで生活してた。ずっと…ずっと苦しかった!!もう…我慢の限界だったの!!耐えるくらいなら…切ろうって。縁を…切ろうって!!あなた達みたいに!!」
Leo/need「…………ッ!!」
みんなが絶望した顔をする。これでいい。これで、独りになれる。その時、1つの足音が聞こえてきた。
一歌「また、可不?」
可不「…………」
可不は俯いて花畑の真ん中に座った。
咲希「お願い。いっちゃん。戻って来て」
一歌「嫌。絶対に嫌」
私は拒絶した。絶対に戻りたくないから。
彰人「話だけでも聞いてやれよ」
一歌「………どうして?私が苦しんでることを知らないのに…聞きたくない」
人生で初めてかも知れないものすごく冷たい声を吐き出す。
司「一歌は、救われたいって思わないのか?」
一歌「思いませんけど」
即答した。当たり前だろう。救われたくないのだから。
司「じゃあどうして消えないんだ?ミクから聞いたが、このセカイは出来てから1年以上あるようだが」
一歌「………分からないの…なんでか…分からないんです…」
手足が震える。このくらい緊張するのは初めてだった。
可不「…一歌ちゃんの本当の想いが違うからって言ったら怒る?」
愛莉「いえ…怒らないけど…」
急に喋った可不に驚きながら桃井先輩は言う。
一歌「…可不、どういうこと?私の本当の想いが違うって」
可不「あれ?私そんなこと言ってないよ?一歌ちゃん」
いたずらっ子のように微笑む可不はとても悲しそうな目をしていた気がする。
可不「救われたいなら救ってほしいって言えばいいじゃない。それが一歌ちゃんの想いなんだから」
一歌「…????らな?」
自分でも何を言ってるのか分からなかった。
一歌「????て?さ?」
志歩「一歌?」
本当の想いを。みんなに。言いたい。でも、言えない。言いたくない。私は何すればいいの?助けて…お願い。