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高校1年生の藤谷優は唐突な目眩に襲われた。全てがブラックアウトしていく感覚に陥り、その場で倒れ込んでしまった。荒い呼吸、異常なまでの心拍の増加、ただ身体が鉛のように重く感じ目を閉じていた。

ここは夢の中なのか?何も理解できないまま頭にこんな言葉が響いた


「君は僕と同じ感情をもっている。周りの誰とも違う僕たちしか持っていない感情をね。」


この声を聞いた瞬間目が覚めた。鮮やかな緑が茂った庭、ミルキーホワイトの塗装が塗られた二階建ての家、そして、僕を見つめる色白で白いシャツに細く黒いリボンを飾ったおそらく青年。倒れる前は通学路にある公園にいたはずだ。状況を呑み込めずにいる俺に青年は言い放った。

「僕は道風凜。君を誘拐した犯人だ。あったばかりで申し訳ないけど僕と一緒にとある人物を殺してくれないかい?まぁ君に拒否権は無いけどね、藤谷優。」

青年の声を聞いてすぐに夢の中の人物と同じだとわかった。その上で思った。 こいつは何を言ってるんだ。誘拐犯に殺人の共犯者なれなんて正気の沙汰じゃない。紛うことなき狂人だ。

物騒なことなんて無縁なただの高校生に…馬鹿な話だ。

「まず自分を誘拐した人に殺にの共犯になれって言うのは無理な話です。それに貴方は一体何者なんですか?」

冷静になれないまま投げかけられる質問を道風に問いかけた。少しにやけながら彼はこう俺に告げた。

「僕は人間の行動摂理の解析及び、感情の出力プログラムを研究しているんだ。人々からはキカイと呼ばれている。」

そういえば、ニュースで殺人事件の現場にキカイと書かれた紙が置いてあったとか。その紙は6件の事件現場に残されていたという。

「もしかして、6件の殺人事件に関与している犯人って…」

「そのキカイだよ。つまり僕は研究者であり、俗の言う殺人鬼でもあるんだ。 」

冷静な立ち振る舞いに似合わないアブノーマルな発言に俺は言葉も出なかった。


続く…

機械不可逆の殺人

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