この作品はいかがでしたか?
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「え!いいの!?」
なんと言っても夕弦のお母さんの作るご飯は絶品で、昔一緒に食べていた頃は夕弦と一緒に何回もおかわりをしていた。そんな料理をもう一度!こんなチャンスはない!…と思ったが、あと2時間もすれば妹達が帰ってくるだろう。うーん、と悩んでいると
「雪ちゃんと、魁君も来ていいってよ。」
なんということだ!こんなに嬉しいことは無い!
「行きたい!絶対いく!」
すると夕弦はニカッと笑い、
「おうっ!じゃあまた後でな!」
と言って友達を連れ、行ってしまった。
「…仲良さそうな幼なじみだね。」
「…へ?」
「あんなに嬉しそうな塩野さん、初めて見た。」
「そうでしょうか…。」
「うん。」
先輩がいることを忘れ、夕弦と盛り上がっていたことが恥ずかしい。と、先輩が持っていた飲み物をあたしの前に置いた。
「どっち?」
「え…」
「コーラとカルピス。」
「あ、えっと、…カルピスで。」
「ん。」
先輩はあたしの分もついできてくれていたのか。
「ありがとうございます!」
「…うん。」
結局、奏先生の話をすることなく、普通の食事をするだけで終わってしまった。まあ、夕弦のおかげであたしも食事をすることが出来たのでよかった。今晩は夕弦のお母さんの料理が食べられるということで、あまり食べすぎないようにした。両親には連絡をしたので大丈夫だろう。2人はまた帰りが遅くなるらしい。そろそろ帰って少しだけ課題を進めていれば、時期に妹たちが帰ってくるだろう。
ところで今、先輩に家まで送ってもらっている訳だが…。
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