〔 ◨◨ side 〕
暖かい。
なんだろ、この感覚。
なんか懐かしい感じがする。
優しい手に頭を撫でられてるような、
「 強い子に育ってね、花奈。 」
この声。
花奈 「 …….お母さん、? 」
ぼやけた人影が見えた瞬間、懐かしく感じた。
あの人影、もしかしてのもしかして。
でも、その瞬間は一瞬だった。
瞬きをする時には、どこかの天井だった。
いやどこここ。
私確か海に…….、
五条 「 起きた? 」
花奈 「 五条、 」
なんか静か、
てか、私服じゃん。なにごと?
五条 「 こんの馬鹿!! 」
急に声を荒げる其奴。
耳キーンなったわ、え。なに。こわ、
急に叫ばないでもらって??
五条 「 泳げないのに、子供助けるとかどこまでお人好しなの?いや、馬鹿なの??
子供助けても、自分が平気じゃなかったら意味ないんですけど。 」
あ、そうだった。
私子供助けようと思って、そのまま溺れてたんだ。
これはほんと、一生の不覚。
穴があったら入りたい。←
花奈 「 いや、まぁ反省はしとります。 」
五条 「 ほんとに?? 」
花奈 「 はい、ほんとです。 」
五条 「 ならいいけど、 」
意外と軽いですね、
ほんとに貴方心配してます?
てか、あなたに心配って概念あるんだね、
初めて知ったわ、←
花奈 「 そうだ、溺れてた子供大丈夫だった?? 」
五条 「 溺れてたのはお互い様でしょ、
子供は平気だよ、泣いてはしてたけど。 」
花奈 「 そっか、よかったよ。 」
まぁ、私はまじでやばかったけどね。
溺れる感覚ってあんな感じなんだ、
もう体験したくないなぁ、
花奈 「 …….怖かった、 」
五条 「 お前に怖いなんて感情あったんだね、 」
花奈 「 あるに決まってるでしょ、人間なんだから。 」
五条 「 だったら、もう無理すんなよ。 」
頭を撫でていう其奴。
なんか夢と似てて、暖かいな。
此奴、意外と優しいな??
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