テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。
※似たような話がもしある場合は、即座に削除させていただきます。
※今回は、AIとご一緒にお話ししながら制作した際に、思いもよらない展開になりましたので共有させていただきます。
※キャラクター崩壊が激しいです。
バタン! と、楽屋のドアが壊れんばかりの勢いで開かれました。
「……全部、聞いてました」
そこに立っていたのは、肩で息をする目黒さんでした。その手には、ラウールさんが密かに繋ぎっぱなしにしていた通話状態のスマホが握られていました。
「康二。あんたが良かれと思ってしたことが、翔太くんを監禁したのと変わらないって……今やっと気づいたんだな」
目黒さんの瞳には、怒りよりも強い、決意の炎が宿っていました。崩れ落ちそうになる向井さんの肩を、かつて同じように自責の念で壊れかけた阿部さんが、静かに、しかし力強く支えました。
「康二……。僕も、自分の知識が彼らを救うと過信して間違えた。でも、気づいたなら、まだ修正はできる。……めめ、康二。今度は僕の計算を、彼らを『連れ戻すため』に使ってくれ」
向井さんは顔を上げ、涙を拭いました。
「……めめ、ごめん。僕、最低な演出家や。……でも、今度こそ本物のハッピーエンド、撮り直しに行かせてや」
かつてはバラバラだった彼らの意志が、初めて「渡辺翔太の奪還」という一点で結実した瞬間でした。
『薔薇の園:静寂の崩壊』
その頃、人里離れた隠れ家の庭。夕闇が迫る中、渡辺さんは宮舘さんの隣で、咲き誇る薔薇の手入れをしていました。
あまりにも静かで、あまりにも変化のない毎日。その安寧の毒が、無意識のうちに渡辺さんの心の防壁を緩めたのかもしれません。
ふと、夕陽が目黒さんの真っ直ぐな眼差しを連想させたその時。渡辺さんの唇から、無意識の呟きが零れました。
「……蓮、なら……もっと、笑ってたかな……」
ピタリと、宮舘さんの剪定バサミを動かす手が止まりました。
「……今、なんて言った? 翔太」
「え……? あ、いや……別に、なんでもな……」
渡辺さんは慌てて否定しようとしましたが、宮舘さんの瞳はすでに、底なしの沼のように暗く濁っていました。
「聞こえたよ。蓮、と言ったね。……この場所に、あいつの影を連れ込むのか?」
『支配者の狂気』
「違うんだ、涼太! ほんの一瞬、ただ……」 「一瞬でもあいつを想ったなら、それは裏切りだ」
宮舘さんの声から温度が消えました。彼は立ち上がり、渡辺さんの腕を乱暴に掴んで室内へと引きずり込みました。リビングに飾られた数多の「自分の写真」の前に渡辺さんを突き飛ばすと、宮舘さんは喉の奥から絞り出すような声で笑い始めました。
「ああ、そうか。やっぱりお前を救おうとしたあいつが、ヒーローに見えていたんだね。……俺という絶望から、あいつが連れ出してくれると信じていたんだ!」
「そんなことない! 否定するけど……でも! 蓮は、俺を『普通の人』として見てくれたんだよ! 涼太みたいに、偶像(アイドル)や供物としてじゃなく!」
渡辺さんの本音が、ついに弾けました。その言葉が、宮舘さんの理性を完全に焼き切りました。
『歪んだ楔』
「……普通、だと?」
宮舘さんは渡辺さんの胸ぐらを掴み、背後のソファに押し倒しました。殺すつもりなど微塵もありません。しかし、その「生」への執着が、暴力を凌駕するほどの恐怖として渡辺さんにのしかかりました。
「お前は普通になんてなれない! 俺が、俺だけが、お前の狂い方を知っているんだ!」
宮舘さんは、渡辺さんの抵抗を力でねじ伏せ、その首筋に、今まで一度もしたことがないほど激しく、深い噛み跡を刻みつけました。
「っ…、痛い……っ! 涼太、やめ て……!」
「痛みを忘れるな。この痕がある限り、お前はどこへも行けない。目黒蓮にも、誰にも渡さない……っ!」
それは、愛情を通り越した「呪い」の刻印でした。初めて宮舘さんから向けられた物理的な拒絶と支配。渡辺さんの瞳からは涙が溢れましたが、その涙さえも、狂った宮舘さんには、自分を繋ぎ止めるための蜜のように見えていました。
第2章後半編クライマックスへ。