「君と一緒に行きたい場所があるんだ」
ドキッと鼓動が跳ねた。
嫁いだばかりのときは、私のことを少しも見ようとしてくれなかったのに、今ではいつだって視線を合わせ、まっすぐに私を見つめる。
深い青の瞳が綺麗で私はいつも見惚れてしまう。
「エレノア?」
名前を呼ばれて初めて、ぼーっとしていたことに気が付いてハッとする。
「あ、はい!ぜひ!お供します!!!」
慌てすぎておかしな返事をする私のことを少し笑って、アッシュは馬車の窓から外を眺めた。
オレンジ色の空は少しずつ暗くなって、もうすぐ日が暮れる。長旅を終え、レトルアの街に着く頃には星空が広がっていた。
「アッシュ様、エレノア様、お疲れ様です。もうすぐ城に到着します」
*************
***********************
****************************
************************
**************
******************
*************************
****************************
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!