コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
空と海の境目が分からない程遠くに見える景色をぼーっと眺める。断崖絶壁の崖の淵に立っても不思議と怖くはなかった。
このままこの腐った国で生き続ける方がよっぽど恐ろしいと感じていた。
大人になれば、戦争が終わればと、希望を見出そうと願い続けていたがそんなものは幻想だった。
だから俺はこの命をここで終わりにする――。
未練など、ない。
「わぁ……!」
聞こえた声に振り返った瞬間、止まっていた景色が一斉に息を吹き返したように動き出す。
波の音に重なって鈴のような澄み切った少女の声が響いた。
「きれい……ッ!!」
まるで宝物を見つけたかのように、大きな瞳がキラキラと揺れる。
興奮気味に跳ねるように駆け寄る彼女の金**************************
**************
******
*************************
****************************
****************************
********
*********