aktg
『隣室限定バカップル』
ak視点
夜、隣からバタバタと足音がした。
ak ちぐちゃん、大丈夫!?
心配になってドアをノックしたら、ガチャっと勢いよく開いて——
tg …あっきぃぃぃ、助けてぇぇ!!!
泣きそうな顔のちぐちゃんが、手にフライパンを持って飛び出してきた。
ak え、何!? 火事!? 強盗!?
tg ……ゴキブリ!!!
ak ……
一瞬の沈黙のあと、俺は吹き出した。
ak ご、ごめん……! まさかそんな顔でゴキブリとは……!
tg 笑わないでよぉ!! こっちは本気で死ぬかと思ったんだから!
ぷくっと頬を膨らませるちぐちゃん。可愛すぎて、俺は笑いながら頭を撫でてしまった。
ak よしよし、大丈夫。俺が退治してあげるから
tg ほんと……? やっぱりあっきぃ、頼りになる〜
ぎゅっと腕にしがみついてくるから、退治する前に俺の心臓が爆発しそうだった。
結局ゴキブリは一瞬で片付けて、安堵したちぐちゃんはソファにぺたんと座り込んだ。
tg ふぅ……あっきぃ、ありがと…もう結婚して…
ak え、今なんて?
tg な、なんでもないっ!
顔を真っ赤にして慌てるちぐちゃんを見て、俺は思わずニヤニヤしてしまう。
ak ちぐちゃん、今の録音すればよかったなぁ
tg 絶対だめぇぇぇ!!!
ドタバタとクッションを投げられて、俺の部屋も巻き込まれてぐちゃぐちゃ。
……でも、そんな騒がしい夜が、俺にとっては一番甘い時間だった。
コメント
4件
朝早くからすみません! aktg可愛すぎる💕