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きっとクラスの女子達も2人を見守っているんだね♡それとしょっぴーナイスです❕ もーこの回の話最高すぎて幸せすぎて地団駄ふんで暴れてます𐤔𐤔𐤔𐤔 あ〜幸せ💞💞 あべべの照れている顔も可愛いだろうしめめくんの嬉しさいっぱいの顔も可愛いだろうな〜♡♡想像しただけで顔ニヤける( ˶ˆ꒳ˆ˵ )ニマニマ
女子にもモテそうなあべちゃん💚
試合当日。
深澤先輩は『目黒が来てからみんな顔つき変わったんだよ』と話していたけど、部としても本当に久しぶりのトーナメント決勝進出でみんな気合いが入っていた。
ベスト4常連の強豪校もいる中、突然勝ち上がった俺たちは完全なダークホース扱いで少し話題にもなっていて、学校や地域の人たちもたくさん観に来てくれていた。
入場して並んだ時、メインスタンドの視界の正面。1つの応援うちわが目に入った。
🖤「え……」
『蓮』と一文字書かれたうちわに顔を半分隠して恥ずかしそうにする阿部さんが、横にいる友だちらしき人に手を振れと催促されていた。
用事で行けないって言ってたのに、学生の応援席の最前列ど真ん中にいた。
阿部さんが遠慮がちに手を振る。
俺も無意識に観客席に拳を掲げて応えた。
ポジションに向かいながら深澤先輩が
💜「見えた?」
と聞いてきた。
🖤「はい」
と答えた俺の顔はもはや闘神だったと後から先輩は笑っていたし、阿部さんを見つけて呆然とスタンドを見上げる俺は『感慨深げに応援席を見つめる目黒』というタイトルでメディアに撮られていた。
試合は一進一退の攻防で白熱した。
相手は有名な強豪校だが、ここまで来て胸を借りるなんて気持ちではいられない。
とにかく勝ちたい。その一心でボールを追いかけ、浴びたこともない大きな声援にも後押しされ、俺は土壇場で決勝点を決めた。
試合終了を告げるホイッスルと共に、割れんばかりの歓喜の声と抱き合って喜ぶ部員たち。
💜「お疲れ、やったね」
深澤先輩が肩を叩く。
その笑顔に伝うのが汗なのか涙なのかは量りかねた。
表彰式も反省会も終わり、会場を引きあげると外で学校の人たちが祝福してくれた。
康二とラウールが飛びついてくる。
🤍「めめ〜すごかったぁ!」
🧡「めっちゃカッコ良かったわ、すごいやん!」
もみくちゃにされながら阿部さんを見つけたと話すと、『早く話しておいでよ、今度祝賀会しようね』と2人は帰って行った。
深澤さんに花を渡している阿部さんが見えた。横には友だちらしき人と、インテリヤンキーかと思ったら同じクラスの岩本くんが並んでいる。
更にいつもリムジンで登校してくる人と、派手な髪の人も深澤先輩を囲んでいた。
交友関係どうなってるんだと思いながら見ていると、阿部さんが俺に気付いて1人こっちに来てくれた。
心做しか深澤先輩と囲みの人たちが俺たちと少し距離を開けたような気がする。
💚「お疲れ様」
🖤「阿部さん、来てくれたんですね」
阿部さんは俺にもブーケをくれた。
その手にまだ握られた『蓮』のうちわが目に入り『それ…』と呟いたら咄嗟に顔を隠そうとしたが、うちわで隠したので俺に見せつける形になった。
こんなに聡明な人なのに、たまに抜けている。
💚「あっ、あのこれは、クラスの女子が作って、今日いきなり持てって……」
🖤「見えました。嬉しかったです」
ちょっと顔が赤い。
こんな可愛い顔は初めて見るので、試合後でまだアドレナリンが出てる真っ最中の俺は思わず勃ちそうになったけどさすがに全部終わるので持ち堪えた。
💜「目黒ー、あとやっとくから早く帰んな」
深澤先輩が声を掛けてくる。
あとやっとくも何もやる事は解散だけなのだが、今なら何でもできる気がした俺は『阿部さん、一緒に帰りましょう』と手を引いた。