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少し遅れましたがクリスマスだったので今回はクリスマス短編集です!
こちらの短編集は高杉sideで作っています!
「」→〇〇以外の人物(高杉、また子、万斉、武市)のセリフ
『』→〇〇のセリフ
十二月二十五日。
聖なる夜に、珍しく歌舞伎町にも今年は雪が降ってきた。
例年よりも量が多いみたいだ。
そんな街の中を歩いて、俺は拠点の船艦に戻った。
『メリークリスマス!!!』
大きな、明るい声が部屋の中に響く。
俺は驚きはしなかった。
「くく、随分と騒がしいこった、」
「晋助様!今日は何の日かわかってますか!?」
「ああ、わかってるとも、クリスマスだろ?」
「そうですクリスマスですよ!」
『てかまた子ちゃん、もうメリークリスマスって言っちゃってるよw』
「あ、ほんとっスね!w」
「ほら、晋助もこっちに来るでござる」
「ああ、」
「すごい数の料理だな、」
『ふふ、そうでしょ?みんなで作ったの!』
「いっぱい食べてくださいね。」
「よし、晋助様も来たので乾杯しましょう!」
[ 乾 杯 〜 ! ]
乾杯をして、グラスに口をつけた。
何だか今日はいつもと違う味な気がした。
「ん、うまい、」
「それは良かったでござる」
『んー!おいしっ!』
俺の隣では、愛しいこいつが、料理を頬張っている。
それを見ると俺もつい口が緩む。
また子(この2人…尊すぎる♡)
『ケーキ持ってきたよ〜!!』
「これも作ったのか?」
『ん?いやこれは買ったやつ』
「…そうか、」
『なに?手作りが良かったの?w』
そう言いながらニヤける〇〇。
「いや、そんなことねぇ、//」
『?そう?』
実際否定してるが、本当は手作りが良かったとか思ってるんだよな、
「ケーキ切っちゃいますよ!」
『あー!私も切りたい!一緒に切っていい?』
「もちろんッス!」
『切るよー?せーの!』
コトン
また子と〇〇がナイフを掴んでケーキを切っていく
「おー!」
「美味しそうでござるな」
切ったケーキを取り分けて皿に乗せていく。
ケーキを取り分けながら、〇〇が目を光らせているのがよく分かる。
[ い た だ き ま ー す ! ]
「美味しすぎるッス!!」
「うん、美味しいですね。」
〇〇が口にケーキを入れる
「…美味いか?」
『うん!すごい美味しいよ!晋助も早く食べな!』
「…うまい」
『ふふ、良かったニコ』
そんなこんなしてるうちに、時間は過ぎて、宴会も終わった。
万斉やまた子が疲れて寝ているのを見て、〇〇が声をかけた。
『万斉、また子ちゃん、こんなところで寝てると風邪ひいちゃうよ?』
「んん…」
「…拙者も寝るとするか、」
『うん、おやすみなさい、後片付けはやっとくから大丈夫だよ!』
「〇〇先輩ありがとうございます!」
『うん!』
『随分と長くなっちゃったね、』
「だな、」
俺は〇〇の隣で洗い物を手伝っていた
「なぁ〇〇、」
『んー?どしたの?』
「もう眠いか?」
『いやまだ眠くないけど、なんで?』
「じゃあさ、洗いもん終わったらちょっと飲み直さねぇか?ニヤ」
『ふふっ、いいよニコ』
『お酒、注いであげようか?』
「ああ、頼む」
俺の隣で酒を注ぐこいつの横顔を、つい見てしまう。
そのくらい好きなんだ、しょうがねぇだろ?
『はいどうぞ、』
「ん、ありがとう」
そんなこんなで俺たちは2人で他愛もない話をした。
そろそろ寝るかというところで、〇〇は言った。
『来年もこうやってパーティー出来るといいね』
「…出来るといいねじゃねえ、やるんだよ」
『…!ふっ、w 晋助にしてはいいこと言うじゃん?』
「してはってなんだよw」
「…来年も、再来年も、そのまた来年も、毎年、メリークリスマスって言ってやる。
だから、これからも俺の隣にいろ。」
『もちろん。約束だよ。』
「ああ、」
そう約束を交わし、俺は〇〇の唇に軽く口を付けた。