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「どうしていつも自分は…っ」
孤独、孤独、とても孤独。
孤独な“フリ”をする。
孤独を演じる自分はとても滑稽で、狂っていて、孤独なのかもしれないが。そうだ、これは“フリ”なんかではないのだ。
そう言い聞かせる。
そう孤独を偽っていれば1人の少女が泣きだした。
「うっ…」
離れた自分からでも聞こえるくらいの声量だが誰も近寄って慰めたりなんてしない。
「ううっ…」
ああ、なんて気持ち悪いの。
数分たっても嗚咽の声を漏らすあのこ。
1人っきりの可哀想で__孤独なあのこ。
ここは自分の…可哀想な自分だけの舞台なのよ。
悲劇のヒロインぶるなんて辞めて頂戴。
そうやって周りやあのこに言い放つ……はずだったが可哀想な自分は声が出ないわ。
そう、孤独だから。孤独だから、声が出ないの。ええ、孤独だから仕方ないのよ。
自分はあのこを侮蔑なんてしてやらない。
これは善の感情から、なんて訳ない。
どうにもあのこ…いや、あいつが自分の脳内に入ってくれば自分の体調が崩れる。
体もアイツを拒否してるんだ。そうだ、アイツが悪者だから。怖い存在だから。
なんて自分は可哀想で孤独なの。
考えているうちにも頭痛と吐き気は悪化するばかりで、トイレに駆け込んだ。