✳前書き
今回は番外編となっております。
本編とは時間軸が異なりますので、ご注意ください。
番外編「学園祭準備のおはなし」
七月某日。この日のLHR(ロングホームルーム)は、流星堂学園のどのクラスも教室ごとの 賑わいを見せていた。
十月に行われる学園祭についての話し合いが行われていたからだ。
それはここ、演劇・映画学科一年六組――監督・演出・脚本コースに属するこのクラスも例外ではない。黒の制服に身を包んだ生徒たちが、数人単位で固まっている。
教室の前方にある黒板には、整ってはいるがどこか鋭い文字で、こんなことが書かれていた。
【各グループで決めたテーマの脚本の展示】
力強く、かつ強制力を感じるこの文字は、現在黒板の端から教室を見渡す一年六組の担任教師・黒澤(くろさわ)愛子(あいこ)が書いたもの。
きびきびした気質が、やる気のないクラスに一つの方向を示し――その結果、現****************************
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