テラーノベル
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玄関に靴は私のしかなくて、リビングもシーンとしている。
風ノ宮「あ…冷房忘れてた。電気代まだ払ってないし」
のだ(つつつ着いてきちゃった…!あそこ何だか暗かったシ…。かなたは何してるんだロ…)
風ノ宮「ご飯…コンビニは面倒臭いし自炊でも…」
のだ(自炊!?そんなこと出来るんだッ!)
風ノ宮「…冷蔵庫何も無いじゃん。今日はなくてもいいや」
のだ(食べなくて大丈夫なの!?かなた強…ッ)
風ノ宮「…ねぇ、のだ。」
のだ「アバババババッッッ」
風ノ宮「うわ、本当にいた…。なんで私の家に居るの?」
のだ「だ、だってあそこ暗くて怖いんだもン!」
風ノ宮「…ここと大して変わらないと思うけど。まぁ、いいや。ねぇ、のだ、
あなたって、この「魔法少女サイト」の関係者?」
のだ「いいこと聞いてくれたネ!」
風ノ宮「あ、やっぱそうなんだ…ていうか、本当にその口調やめて」
のだ「ご、ごめん。あっ、魔法少女サイトね!本当に魔法少女になれるんだよっ」
風ノ宮「ふぅん…。実際にいるの?魔法少女。214人が使ったサイトらしいね」
のだ「じ、実際は誰も使ってない…。」
風ノ宮「… は?」
のだ「で、でもでもっ!ホントだよっ!」
風ノ宮「…ねぇ、じゃあ私に魔法、ちょうだい」
のだ「…!やっと心を開いて───」
風ノ宮「人殺せる道具とか」
のだ「…え?いやそんな道具は…」
風ノ宮「なに?魔法で人消せないの?じゃあ魔法少女って嘘だったの?のだ」
のだ「う、嘘じゃない…」
のだ(で、でも、人を殺すなんて魔法関係ない…よね)
のだ「もし、何か困ってることや悩んでることがあったら相談して欲しいっ!前も言ったかもしれないけど…」
風ノ宮「…ねぇ、それ、聞いてどうするの?」
のだ「…え?」
風ノ宮「聞いてなに?魔法で消してくれるの?あなた可哀想って煽ってるのと一緒だよ。」
のだ「そ、そんな事───」
その時のかなたは、笑ってなかった。いつもより冷たくて、本気の顔をしてた…
コメント
2件
やべえ ガチ で 話 好きすぎる 😭😭