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なんでお前が推しなんだよ

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なんでお前が推しなんだよ

第17話 - 第17話

21

2024年11月18日

#一次創作

#面白い

#設定厨

#ネタ切れ

伊琉夏

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伊琉夏

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事務所の会議室]

ファンボック！の幹部たちが集まる会議室。窓の外からは、ビル群が見下ろせるが、今日はその景色も、どこか冷たく感じられる。テーブルに座る幹部たちは一様に硬い表情をしている。

「動画の影響が予想以上だ。特に、あのコメント欄、かなり加熱してる。」

— 事務所幹部A

「まずいぞ、ファンボック！の名前が汚れるだけじゃ済まない。社会的な信用も失う。」

— 事務所幹部B

「すぐに対応しなければ。まずは、あの動画を削除させる手段を講じるべきだ。」

— 事務所幹部C

だが、その意見に対して、リーダー格の幹部Aは首を横に振る。

「削除しても無駄だ。もう拡散されてるし、男は確実に証拠を持っている。今さら隠すのは無理だ。」

他の幹部たちも、削除や隠蔽策には懐疑的な意見を持っていた。それに対し、リーダー格の幹部Aが冷徹な視線を送る。

「なら、次の一手は何だ？すぐに社会的に沈黙させるか、それとも…」

— 事務所幹部A

一瞬、部屋の空気が重くなる。その瞬間、幹部たちは何を思ったのだろうか、誰もが目を伏せる。

焦るファンボック！は、すぐさま「危機管理チーム」を結成し、インターネット上での情報拡散を防ぐための動きに出た。だが、それは表面上に過ぎなかった。実際のところ、事務所内部ではこれ以上のスキャンダルを隠しきれなくなることを恐れて、逆に焦りが増していた。

「全てが崩壊する。」

— 事務所幹部C

そして、次々に出てきた新たな情報に対して、事務所は慌てて対応策を講じていく。その中でも、特に注目されたのが「ファンボック！の関与説」。事務所の内部資料が外部に漏れた可能性があり、その資料に記されていた内容が、まさに皇様を排除するための計画に関するものだった。

社会全体が動き始める。メディアが次々とファンボック！の内部情報を暴露し始め、その影響で事務所の評判は急速に地に落ちていった。インターネットでは、ユーザーたちが情報を共有し、ファンボック！の裏事情について議論を重ねている。

「これ、本当に事務所がやったことなのか？」

— Twitterユーザー

「いや、でもあの男の証言が信じられる気がする。少なくとも、あんなに早く動画を削除させるとか、あり得ないもん。」

— Twitterユーザー

「皇様の死には何か裏がありそうだ。ファンボック！が何か隠してるはず。」

— Redditユーザー

その中で、特に目を引いたのは「ファンボック！の内部で暗黙の了解として、皇様を排除するための計画があった」というリーク情報だった。この情報が拡散されると、事務所は完全に窮地に追い込まれた。

その頃、ファンボック！の幹部たちは、ついに決断を下さなければならなくなった。内部情報が漏れたことが大きな問題になり、すでに複数のメディアから問い合わせが来ていた。

「このままじゃ、スキャンダルで終わらせることはできない。実際、皇様の死の背後には、事務所の意図的な関与があった。警察も動き出すだろう。」

— 事務所幹部A

「どうするんだ？このままだと、事務所が潰れるぞ。」

— 事務所幹部B

リーダー格の幹部Aが、冷静に言った。

「俺たちが動かなければ、最悪の場合、事務所全体が崩壊する。もうあの男に振り回されるわけにはいかない。」

— 事務所幹部A

その言葉に、他の幹部たちは一瞬の沈黙を挟んだ後、無言で頷いた。何かを決意したような表情で、会議室の空気が一変する。

事務所の内部では、最終的な決断が下される。ファンボック！は、あの告発動画に対抗するため、徹底的な法的措置を講じることを決定した。

「法的措置を取って、あの男を公に名誉毀損で訴える。それができなければ、動画を更に拡散させないように、全力で取り組む。」

— 事務所幹部A

ファンボック！は、これ以上のスキャンダルを許さないため、必死に法的手段に頼り、次なる一手を打つ準備を始める。しかし、その時にはもう遅かった。社会的な風向きが完全に変わり、事務所の姿勢を信じるファンはほとんどいなくなっていた。

「焦っても無駄だろうな。」

— 2chユーザー

その言葉通り、ファンボック！の焦りは、ますます深刻になり、事務所の崩壊が遠からず訪れることを、誰もが予感していた。