この作品はいかがでしたか?
33
この作品はいかがでしたか?
33
ここはどこだろ。
財布も、スマホも全部置いてきた。
何やってんだろ。ほんと。
今頃、みんな探してるかな?
でも、もう戻れないや。
私がいたらみんな不幸になる。
みんな、嫌な人にしちゃう……
○○「財布くらい持ってくりゃ良かったな。」
喉乾いたけど、どうもできないし。
とりあえず公園があったから、公園のベンチに腰かけた。
犬の散歩したり、ジョギングしてる人がまばらにいる。
時計は21時を回っていた。
○○「これからどうしよう……少し肌寒っ。」
そんなことを考えながら、ボーッとしてると、急に暖かいものに包まれた。
○○「……え、?」
「なにしてんの?」
○○「………ほっといて…ください。」
なんでここにいるんだろ。
「通りかかったら、女の子が1人いて、ちょっと気になって、散歩のフリして数回前通ったら、まさか○○ちゃんだもん、びっくりしたよ。声掛けたけど、気づいてくれないし、寒そうだったからさ。あ、ついでにこれも。」
そう言って暖かい缶のコーンスープを渡された。
「今夜から冷えるって言ってたけど、公園にいるつもり?」
○○「……いいんです。もう…」
「俺が良くない。こんなとこで○○ちゃんを助けなくて、何かあったら、俺が嫌なのよ。ごめんけど。」
○○「……私に関わらないで」
「それは無理だね。」
○○「…え?」
「だって、もう、友達でしょ?関わらないなんて無理!」
○○「……友達……か。友達なんて、すぐ裏切るんだよ。簡単に。そんな……っ、あたしなんか………人なんて、自己中で、結局は自分の事しか考えてないから。だから…… 」
「だから?」
○○「……私といてもみんな不幸にするだけだから……みんな悪者になるから、私が悪いのに…だから………」
「照ね、○○ちゃんと会って、優しく笑うようになったんだよね。ちょっと仏頂面じゃん?笑。それがさ、優しさが溢れ出ちゃっててさ。毎朝、会えるだけで幸せって。」
○○「………」
「ふっかもね、阿部ちゃん、きいてー!!やっと見つけた!俺の妹。やっと会えた……。俺の妹、今すっげー幸せそうにしてんのよ。あんなに辛い思いしてたけど、ね、照なら安心だよね。って、俺に報告してくれてさ。」
○○「………」
阿部「ふっか、ずっと探してたんだよ、○○ちゃんのこと。きっとどっかで泣いてるからって。にぃにぃって。」
○○「………なんで……ッ。」
阿部「それだけ、○○ちゃんは2人にとって大事で。○○ちゃんが居てくれるだけで、2人は幸せなんだよ?」
○○「………でも…泣。」
「○○!!」
いきなり名前呼ばれたかと思ったら、
キツく抱きしめられた。
○○「………ッ!!く、苦し……」
深澤「照?分かるけど少し緩めよ?○○窒息しちゃうから!わら」
照「ご、ごめん……泣。」
深澤「阿部ちゃんありがと。」
阿部「ううん、連絡来た時びっくりしたけど、良かったよ、見つけられて。」
照「もう、急にいなくならないで……ッ。」
○○「………ごめんなさい……泣。」
照「無事でよかった……泣。」
コメント
2件
阿部ぇぇぇ~😭 早くふっかのことにぃにぃって呼んで欲しいな( ´艸`)