テラーノベル
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注意事項・夜の謎テンションで書き上げました。
・名も無きオリキャラちゃんが出ます。
・色々と謎です。
・昔話ってなんでしたっけ?
・夜中にスマホ見て寝れなくなった作者が書きました。
・スマホから出るブルーライトで眠れなくなった読者様、明日に響くので布団に入って下さい。
・朝起きてから読んでください。
ではでは、謎過ぎる作品をお楽しみくだされ。
昔々ある所に、一人の少女が居ました。
少女は、いつも眠れない事に悩んでおりました。
そんな夜は決まって、真っ暗の宵闇の中を照らす月と星々を眺めながら歌を歌っていました。
「ね〜んね〜ん、ころ〜り〜よ〜」
少女がまだ幼稚園に通っていた頃、少女の兄の部屋に夜に行くと、いつも兄が歌ってくれた歌。
少女の中で、その記憶は風化していても、眠れぬ夜は、この歌を歌いたくなるのです。例え、全ての歌詞を覚えていなくとも。
ですが、少女は時々違う歌も歌うのです。
「つ〜きのあ〜かり〜で、て〜らさ〜れた〜」
「あ〜たたか〜い〜き〜ずな」
「は〜なさぬよ〜おに、に〜ぎりし〜めて」
「ひ〜とりではな〜あい、ほ〜しのし〜いた」
誰から教わった訳でもない。きっと明日には忘れているであろう、少女が即興で作った歌。
少女は、夜も、月も、星々も、静けさも、一人の心地良さも、大好きでした。
でも、決して独りぼっちが好きな訳では有りません。
誰かと共にいることも大好きでした。
少女はまだ歌っています。
「にぃ〜さまのや〜ぁさしぃ〜い、こ〜おえ」
「かぁ〜さまのま〜つ、いえ」
「とぉ〜さまのうるぅ〜さ〜い、い〜びき」
「ばぁ〜さまのつ〜くるお〜やさ〜あい」
「か〜ぞく〜でか〜こも〜お、しょ〜くた〜くを」
少女の歌は即興で作られているから、よく脱線します。
それでも、少女は歌う事を辞めませんでした。
少女はふと、ため息を付くと、月に祈り始めました。
「今日はよく眠れますように」
静かに目を閉じて、両手を合わせて。
少女は星々に尋ねました。
「家内安全。あれ、我が家ではちょっともう駄目なのかな?」
日々の家庭の不安を。
少女は告げました。
「今日も私は頑張ったんだ」
大きく背伸びをしながら。
少女は呟きました。
「今日も、おやすみ」
静かに、布団に入って。
少女はまた、歌い出しました。
「ら〜ら〜ら〜ららら〜眠れ〜良い子よ〜」
「ら〜ら〜ら〜ららら〜良い夢を〜」
「わ〜んちゃ〜んとお〜どろ」
「ゆ〜めのな〜か〜で」
「貴方はい〜ちば〜あん」
「ね〜むれ、よ〜い子」
「お〜や〜す〜み〜」
何処かで聞いた子守唄。
優しくて温かいそんな歌を口ずさみながら、少女は夢の世界へと、可愛らしいパグのぬいぐるみと旅立ちました。
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