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夏休み前の終了式後、萌仁香に呼び出された雛千達。綴と共に放課後、いつもの駄菓子屋に集まった。綴はパピコを半分雛千に渡した、なにやら頼みごとがあるらしい。「パパにバーベキューに誘われてちょうどママが友達とランチの予定があるらしいの、だから申し訳ないんだけど一緒に来て欲しい。」
パピコを食べ終えた綴が「お肉いっぱいある?」と聞いた、萌仁香は「そりゃバーベキューだもんあるよ」
綴がそれを聞いたとたん二つ返事でOKした。雛千も綴が行くならとOKした、当日綴は珍しく髪をアップにしていた。ポニーテールでうなじに汗が滴りいつもよりずっと色っぽく感じた。雛千は持っていたペットボトルを飲もうとしたが唇を濡らす程しか残っていなかった。
萌仁香の父親は少し小太りな快活なおじいさんで優しい印象を見て取れた、一時間程車で揺られて付いた先は緑に囲まれた川辺だった。田舎とは少し違う空気が心地良かった。萌仁香の父親(仁さん)がバーベキューの準備をしている間に少し川に入ることになった、とはいえ膝下程の深さの場所に行く程度だが。予想していたよりも冷たく心地よいより少し痛いくらいだった、夏の晴れ渡る日で暑さに涼みに来きたのか人が少し増えた気もする。バーベキューの準備が終わりいざ焼くとなった時、綴が「秘密発見」と川の上流に向かって走った。仁さんは頭の上に?が浮かんでいた、雛千は念のため萌仁香を連れて追いかけた。先にいた綴はこちらに気付くと川の一部を指差した、そこには不自然に泡が浮かんでいた。綴は「私カナヅチであそこいけないからお願い」
と言われて何がなんだかわからないまま川に入った、入るとわかったいきなり深くなる。泡のところに行くと雛千は焦った、四歳頃の男の子が溺れていた。辛うじて助けることが出来てその子の親らしき夫婦が駆け寄ってきた、良かったと安堵した。綴はいつの間にか戻って焼けた肉を味わっていた、なんと言うか綴らしいなと雛千も食べ始めた。
帰りに路肩の自販機で飲み物を買おうと千円札を入れたら返ってきたそういえば新札だと気付いた、仕方なく野口を入れた。
萌仁香と綴は肩を寄せ合って寝ていた、愛しさが雛千を惑わせた。
雛千は自問自答した、自分は綴が好きなのか。答えはYESだろう、雛千は考えわ放棄し到着したことを二人に告げる。