コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ここまで無断転載や著作権について説明してきました。
こう思った人がいるのではないかと思います。
「本当にダメなら私もうとっくに捕まってるよね?」
「警察とかから何も言われてないし、別にいいんじゃね?」
そう、おそらくほとんどの人は画像を消される以外のことが起きていないと思うんです。
今はね。
ここで関係してくるのが親告罪(しんこくざい)、非親告罪(ひしんこくざい)です。
「親告罪」とは「被害者本人が訴えないと裁判が起こせない犯/罪」のことです。タレントさんが炎上して誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)を受けているとき、ファンの人がいくら警察に通報しても警察は動きません。それは名誉毀損罪(めいよきそんざい)が親告罪で、傷つけられている本人からの訴えじゃないと動けないからです。
「非親告罪」はその逆で、「被害者以外の人からの訴えでも裁判を起こせる犯/罪」のこと。
かつて著作権侵害は親告罪でしたが、法律が変わって非親告罪になりました。
ところが、非親告罪になったからといって、作者以外からの訴えを何でも聞いてくれるわけではありません。
作者以外からの訴えで動いてくれるケースは、基本的には「他の人の作品を勝手に使ってお金もうけをしている」などの条件が揃っている場合のみです。
「〇〇さんのイラストがテラーで勝手に使われてます!」レベルの訴えでは動きません。
「ってことは勝手に使っても本人にばれなきゃ大丈夫じゃん!」
「絵師さんに気づかれるまではこのまま使い続けてもいいよね!」
いいえ。大丈夫じゃありません。
ご本人が気づいていなくても、著作権侵害に変わりはありません。
今は悪い意味でテラーノベルというアプリに注目が集まっているので、無断転載をしている作品がないかチェックして通報したり、イラスト作者さんに
「あなたのイラストがテラーノベルで使われていますが、使用許可出してますか?」
と確認する人がたくさん増えました。
以前よりご本人に知られる可能性がとても高くなっています。
注意や通報だけで済めばまだいい方です。
「私のイラストを〇〇日間使用しているので、使用料として〇〇万円払ってください」
と、いきなり使用料を請求するケースもあります。
一番怖いのは、何も言わずにいきなり裁判にもっていくパターンです。
クリエイターさんの中には「賠/償/金(ばいしょうきん)とかどうでもいいから前/科(犯/罪/歴)つけさせてその人の人生詰ませたい」という人がまあまあいます。
著作権侵害や名誉毀損といった事例の裁判は相手の有/罪が確定して賠/償/金を回収するまではお金の面でも時間や労力の面でも訴える側の負担が大きいのですが、こういう人たちにとってはそんなこと関係ありません。「無断転載はお金の問題じゃない」という思いがあるんです。
特にプロのイラストレーターさんは弁護士さんと契約している人も多いですから、そこが動き出したらもうあなたはおしまいです。