テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#幽霊
凛道桜嵐 新
193
#日常
がくじゅつてき・あかげ
22,155
わーい
41
485
夕飯のデザートにスイカをサイコロに切ったのを出したら、和泉に聞かれた。
「最近よく果物出してくれるの、なんで?」
『あすけんに、果物が不足してるって怒られるからだ』
こいつの栄養をあすけんで管理してるけど、あすけんは厳しくて、なかなか100点が取れない。毎日でも果物食えって言ってくる。
和泉はびっくりした。
「えっそこまで言ってくるの!? きびしっ」
『厳しいんだよ。果物高いけど、スイカなら皮も浅漬けにできるしいいかなと思ってさ。お前スイカの皮の浅漬好きだろ?』
前、なんとなく作ったら、ずいぶん喜んだしな。
「好き、ありがとう」
和泉は笑った。しばらく、二人でスイカをつまんだ。
「スイカの浅漬けって色もきれいだよね、ピンクと白と薄緑でさ」
『言われてみたら、そうだな』
食べ終わって、和泉が言った。
「俺まだちょっと仕事あるから、先にお風呂入っちゃってて」
『最近、残業多いな?』
「萌木さんがついに育休だから」
『ああー』
令和って男も育休取るの当たり前なんだな。まあ、産後の女ってボロボロだから、旦那が世話してくれたほうがいいけど。
そんでワシは風呂入って。和泉も仕事済ませて風呂入って、しばらく2人でソファでのんびりして。眠くなったので『寝る、お前も寝よう』と和泉を誘った。髪の毛をしっぽに変えて和泉に巻きつけられるようになったから、寝るときは和泉に巻き付きたいんだ。
「はいはい、俺も寝るよ」
そんで二人で布団並べて寝たんだけど、その日はいつもと少し違った。しっぽにいつもと違う感触があるなと思って和泉を見たら、和泉がワシのしっぽをそっとなでていた。
眠かったからそのまま寝ちゃったんだけど、意識が消えるか消えないかの時に、しっぽをぎゅっとされる感触があった。あ、和泉、しっぽならぎゅーしてくれるんだな。早く本体の方もぎゅーしてもらえるようにならないかな。でも少なくとも、全身おばけに戻れないとダメかあ……。
コメント
1件
読了しました〜!🍉 スイカの浅漬け、色きれいだし和泉くんの「好き、ありがとう」にじゅわっと来た…! しっぽを眠い中そっとなでられて、さらにぎゅっとされるの、え、最高じゃないですか😭💕 「本体の方もぎゅーしてもらえるように」って切実な願いがもうかわいすぎて…! 番外編なのにこの尊さ、本編も気になりすぎますね!!