いつの間にかに寝ていた。
カーテンの間から太陽の光が漏れている。
べットの横にはおかーさんがいた。僕の手を握ってまだ寝ている。
べットの近くにある机の上に両手に収まる程度の白い正方形の何か、が置いてあった。
…なにこれ??
触ってみるとすべすべしてて、ひんやりとしていて気持ちが良かった。
んぁ〜よく寝た〜!
ビクッ
おかーさんが起きた。とっさにさっきまで触っていた謎の正方形を掛け布団の下に隠した。
(多分取り上げられる。)
おかーさんは昨日と変わった様子はなかった。
(役者さんだから僕にウソつくのだってへっちゃらなんだ)
おはよう。シュウ!
おかーさんはいろんな話をした。
お仕事の話、お外の話、何百回も聞かされた僕が産まれた時の話そして最後にウソをついた。
もうすぐ、お家に帰れるからね!シュウが良くなったら何しよっか?…大丈夫!すぐよくなるから…
何回も聞いた。
(ねぇおかーさん、おかーさんはねウソつくときに笑ってないんだよ?悲しそうな顔してる。きっと僕だけが知ってるんだっ)
おかーさんは午後から仕事があるらしい。11時には病室を出た。
机の上の花瓶には黄色い百合の花が咲いていて、甘い香りを放っていた、それが 少し気持ち悪かった。
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