クリスマスプレゼント

クリスマスプレゼント

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俺には、好きな奴が居る。

高身長で、イケメン。何やっても優しく笑ってくれて、俺が巫山戯たら腹を抱えて笑ってくれる。そして何より、、仲間思いで、人の事をちゃんと考えてる、めちゃめちゃ良い奴。

そう、俺が恋してしまったのは男、しかもメンバーの目黒蓮。こんな事駄目だと思ってる。…しかも、もう片思いというのは事実なんだ。もう…頑張ってアタックしても、俺のことは見てくれないんだ…

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目 ふっかさん。ご飯行きません？

好きな人にご飯に誘われた時。嬉しいという感情と苦しいという感情が同時にきて、自分でもよく分からなくなってしまう。

というのも、目黒は俺の事を恋の相談相手としか思っていてくれない。まぁ、相手は教えられてないんだけど。

今日笑顔でこっち向いてくれたのが嬉しくて…、とか、ダンスがめちゃめちゃかっこいいんっす。とか、惚気をめちゃめちゃに聞かされ、結局誰なの？と聞いても…さぁね。としか帰ってこない。

相談するなら、ちゃんと最後まで言えよ、中途半端に苦しませるなよ、

こんな思い、伝えたくても伝えれない、悲しい失恋をしたものだ、

まぁ、相手を言われたところで、俺が立ち直れないというのはもう目に見えている。ショックで、泣き喚いて、迷惑かけて…と、最悪なことしか起こらないと思うので、俺もしつこく相手を聞こうとしている訳では無い。だから…一緒にご飯に行けるだけ感謝しておこう、そして、彼奴に恋人が出来たら…応援してあげれるように、俺から距離をとることにした。

もう、決めたんだ、…諦める、って。

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目  あ、いた、ふっかさん！ご飯…

深  ごめん、今日ひかるとご飯行くから     行けない！

目  あ、わかりました、

こうやって断るのは、とても辛い、けど、自分で決めたことを早々破るのも、男ではない、

だからこれからはご飯に行かない様にしよう、そして出来るだけ他のメンバーとくっついておこう、

そうすれば…目黒も、俺から離れてくれる筈だ、

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岩 本当に良かったのかよ。

深 まぁね。仕方ないよ、

シンメの照には佐久間という恋人が居るけど、今日は佐久間も宮田くんとのアニメ鑑賞会があるらしいので俺との飯に付き合ってくれた。

岩 ふっかが決めたなら仕方ねぇけど…      諦めるのも、どうかと思うぜ、？

うん、分かるよ、分かる、、好きな人を簡単に諦めるなんて、俺らしくない、

けど…もう、これ以上一緒に居ると、目黒に恋人ができた時、本当に立ち直れないような、そんな気がしたんだ。

深 俺だって、諦めたくねぇよ、…っ、、

いつの間にか出ていた涙は、俺の手の甲へと零れ落ちて行った。