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このさくひんは⬇️
宮清 清宮 有〇
微🔞
地雷今すぐ🔙
金曜の残業終わり、2人でとぼとぼと駅の周辺を歩く。疲れ果てているせいか、視界がぼやけているように見える。
💚「はぁ…疲れた」
ため息をつきながら足元に視線をやる。地面のコンクリートでさえもまじまじと見つめてしまう。
そう上の空になっていると、隣にいた宮くんが話しかけてきた、
❤️「そんなに大きいため息ついて…居残りは仕方ない事でしょう…ため息をつくと幸せが逃げて行っちゃいますよ」
💚「それ小さい頃によく言われるやつじゃん、信じないよ」
❤️「ふふっ…ほんと素直じゃないですねぇ、先輩ったら」
なんて事を言っていたら終電の時間が近づいていた、走らなければいけない
❤️「あ、先輩、終電が」
💚「やば…宮くん、走ろう」
❤️「急ぎましょう!!」
2人で走り始める。
成人してからまともに運動をしていないからか、足が重くて動かない気がする。
そんなこんなで駅の改札まで走ってこれた。電車のホームはすぐそこだ。
💚「はぁ…はぁ…宮くん…待って…」
❤️「先輩先輩っ、早く !!」
余裕で走り抜けてしまう宮くんを見て「若いってすごい」なんて毎回思ってしまう。走らなくても見た目と言動からして若いという事はひと目で分かる。
久しぶりに走ったせいで呼吸が荒くなってしまった。呼吸を整えるのにも一苦労だ。
ガタン…ゴトン…プシューッ…
❤️「あ、電車来ましたよ、先輩!!」
「…歩けますか?」
💚「…うん、はぁ…宮くんは若くて良いね」
❤️「ふふっ…なんですか急に…」
💚「いや、良く走れるなって…思って、」
❤️「先輩もまだ大丈夫ですってば。」
「なーにおじさんぶってんです?ほら行きますよ。」
そう言い宮くんは俺の手を引いて電車の中へ引き連れてくれた。
週末の終電だからか、少し人で混雑していた。
椅子には座れない、疲れ果てた腕でつり革に掴まり、疲れ果てた足で立たなければならない。
💚「…座れないってこんなに辛いんだね」
❤️「座れませんでしたね…」
「金曜の電車なんてみんなこんなもんですよ」
💚「人混みはこれだから嫌いなんだよ…」 「大体なんでこんな狭い車両にこんな沢山の人詰め込むんだよ。おかしいでしょどう考えたって。」
❤️「またですかー?笑」
「明日奇跡的に休みだからいいじゃないですか。家でゆっくりしましょう」
💚「えー…宮くん家行きたい…。」
❤️「まぁ…いいですけど…何するんです?」
💚「特に理由は無いけど」
❤️「なんですかー?笑それ。」
電車内でそんな話をしていたらどこかの駅に到着し、人が入ってきた。
ぎゅうぎゅうと押される俺。 宮くんの身体が近くに寄り、密着度が増した。
照れくさいけど仕方がない。
ガタンガタンッ!!
電車の揺れが少し激しくなった。
少し転んでしまったのか、体重がこちらにかかっている。
❤️「っわ!!」
「っご、ごめんなさい先輩っ」
💚「宮くん、大丈夫?」
❤️「あ、はい!!全然」
「なんか…恥ずかしいですね…これ…」
💚「ふーん…宮くんは…恥ずかしいんだ?」
❤️「だってこう…くっついてると…」
全身ピッタリとくっついている。
そうなるともちろん全男が持っているであろうアレとも触れ合っていた。
❤️「っ…あ…ご、ごご、ごめんなさいっ」
少し車両が揺れる。
揺れたせいでほんの少し擦れてしまった。
宮くんの顔を見ると顔を真っ赤にして目を必死に逸らそうとしていた。
💚「…別に気にしないでいいよ。」
❤️「…で、ですよね…わ、わざとじゃ…ない…ですからね?」
ガタン…ガタンガタンッ!!
❤️「わっ!!…ぁ…ちょ…」
💚「っ…」
思いっきり揺れた。
完全にガッツリ擦れた。
💚「ちょっと…宮くん…」
❤️「もー!!わざとじゃっ…ないですって!!」
💚「…だって…明らかに腰がこっちに寄ってるんだもん…」
❤️「先輩だって「気にしないでいいよ」って言ってたじゃないですか!!」
「全然そんなことないですから!!」
💚「いやだってそれは…宮くんは気にしないでいいけど俺は気にするっていう意味…」
❤️「どういう事です!?それ!!」
💚「そんなに気にするって事は…興奮してるんだ?」
❤️「ち、ちが!…まぁ…こんな事起きたなら…気にしないわけ無いですけど…」
なんだか気まずい空気になってしまった気がする。
電車内でこんなに喋っている人は俺たち2人だけかもしれない。辺りはシーンとしていてやや空気が冷たい。
💚(宮くん…勃って…)
❤️「…あの…あんまり…その…見ないで下さいよ…恥ずかしいので…」
💚「宮くん…良くないよ」
❤️「何がですか!!」
辞めてなんて意識してるみたいで言いづらい。
❤️「ご、ごめんなさいっ…僕…あの…」
💚「やっぱり…興奮してるんじゃん」
❤️「…っ…そういうんじゃ、…」
すりっ…
❤️「っは!?ちょ、先輩!!何してっ 」
💚「興奮してるってことは…して欲しいってことでしょ」
❤️「…先輩…おかしい!いつもの先輩ならこんな事絶対にしないですよ!!」
いつもより積極的かもしれない。
「それでも勃ってる宮くんが悪い」とでも言うように少し意地悪をしてみた。
💚「…ごめん」
❤️「そんな率直に謝られたって…反応に困りますよ…」
💚「また…していいよって事?」
❤️「っもー!!なんでそうなるんですか!!」
これは痴漢扱いになってしまうのか。
それとも愛情表現なのか?
愛情表現にしてはおかしい。
ぽかーんとしながらそんなことを考えていたがぽかーんとしている場合では無いことをしているという事は自分でも分からなかった。
痴漢をしてはいけません END