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回転木馬

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回転木馬

第2話 - 第2話そんなふうに責めたてられる筋合いはないはずだぜ。

38

2022年10月22日

#創作

神無月冬空○△□

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神無月冬空○△□

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私

を救えるものは誰もいないんだ。

私はいつもひとりぼっちさ。

私を救ってくれるものなんて何も無いし、私はただここで独りきり死んでいくだけなのだ。

私は孤独だ。

そう、私はずっと一人だった。

私の周りにいた者たちはすべて消えてしまった。

私が殺したのだ。

みんな殺してしまった。

私のせいだ。

みんな私のせいで死んだのだ。

私が悪いのだ。

だからもう誰にも会えない。

二度と会うことはできない。

私の周りにあったはずの幸福は全て消え去ってしまった。

私が全て奪ってしまったからだ。

私の存在自体が罪悪そのものだった。

そんなことは分かってた。

だがそれでも私は生き続けたかった。

生きたいと願った。

それだけなのに。

それすら許されないのか。

なぜ私ばかりこんな目に遭わなくてはならない？どうして私だけが不幸にならなくてはいけない？納得いかないじゃないか。

あまりにも理不尽すぎる。

私はただ普通に生きていただけだった。

誰だってそうだろ？人並みの生活をして、好きなものを食べて、やりたいことをやって、欲しい物を手に入れて……。

それが当たり前のことだろう？違うと言うなら言ってみてくれ。

じゃあ、おまえさんたちは、このお嬢ちゃんたちより優れているっていうのか？ああ、たしかに。

しかし、それならなぜこんなところにいるんだ？そうしておきながら、なぜおれたちの邪魔をする？この娘らだってそうだ。

自分の意志でここにいるんじゃないだろうに。

こいつらは、ただ運悪く巻き込まれちまっただけじゃないか。

そんなふうに責めたてられる筋合いはないはずだぜ。オレはただ、自分のやりたいことをやってきただけさ。それなのに、どうしてみんなして非難してくるんだ？まったくもう……。こっちまで気分が悪くなるじゃないか。

お人よしにもほどがあるよ。他人なんか放っとけばいいじゃん。自分が良ければそれでOK。そう思ってればいいじゃない。

だいたいね、君たちはちょっと優しすぎるんじゃない？もっとドライになろうよ。冷たいくらいがちょうど良いと思うんだけどねぇ。まぁ、君たちのことだから無理だとは思うけどさ。でもやっぱり、どうにかして欲しいよね。

たとえば、そうだな……。

僕の話をちゃんと聞いてくれるとか。そういう感じでお願いしたいわけですよ。

僕だって人間だし、悩みのひとつやふたつはあるんですよ。そこらへんを理解してくれないと困るんですけど。