テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
🖤💙〜可愛いサンタさん🎄〜
渡辺side
「何見てんの?」
「今年のクリスマスに翔太くんに何着てもらおうかなって」
「はぁ?着ないぞ」
「そう言わないでよ。今年はちゃんと可愛いやつだから」
「お前の可愛いはおかしいんだよ」
「いいから見てみてって!これとかどう?」
そう言って差し出された画面にはワンピース姿の女性が映っている
そもそもスカートな前提がおかしいんだけど、そこを問いただすのは、もう一昨年あたりから諦めた
確かにめめの言う通り、清楚で可愛らしいワンピースだ
サテンのような落ち感のある滑らかな生地で、だけど安っぽいペラペラのものではない
スカートの丈は膝丈で、裾には雪結晶の模様が上品にあしらわれている
同じようなデザインのポンチョがセットになっている
今までに無理やり着せられていたような、やたらと丈が短いものや、露出の多いものに比べたら全然マシだ
「へぇ、珍しいじゃん」
「そ、ちょっと路線変更しようと思って。翔太くんが着たくないもの無理やり着せても可哀想だし」
「そもそもスカートなことがおかしいんだけどな」
「そこは目を瞑ってよ。クリスマスくらいは」
「はいはい」
受け入れてしまうあたり、だいぶ絆されていると思うけど、長い付き合いを続けるには、たまの刺激も必要だろう
「ね、これなら着てくれる?」
「仕方ないな。変えたりするなよ」
「やった!楽しみ〜!」
そんなやりとりをしたのがクリスマスの数週間前
確かにこのワンピースを着ることを了承はしたけども!
一緒に入れられていた小物類に、ため息をつく
黒のレースのニーハイ丈のストッキングに、同じように黒のレースデザインのガーターベルト
そして、絶賛現在進行形でライブで着用しているような、男性用のTバック
女性ものじゃなくてよかったと思うべきなのか
「ねぇ、めめー!ワンピースだけじゃダメなのー?」
脱衣所から声をかければ即答される
「だーめ!小物まで可愛く完璧に揃えたんだから!スカートで見えないんだからいいでしょ!」
「はぁ〜」
見えないならいいでしょって言うんなら、付けなくてもいいと思うんだけど
言うことを聞かないと面倒だから、渋々身につけて、めめの前に出る
「え!かわいい〜!めちゃくちゃ似合ってるよ、翔太くん!」
「そりゃよかった」
「清楚で大人っぽくていいね、キレイだよ」
下着やらストッキングやらは気になるけど、外から見たら普通に可愛いワンピースだから、似合っていると褒められれば悪い気はしない
「ねぇ、くるって回ってみてよ」
「ん〜?こう?」
くるんと回って見せれば、ふわりとスカートが舞う
「わぁ、妖精さんみたいにかわいい」
「おれ、可愛いからな」
「気に入ってるじゃん」
「こういうのだったら悪くない」
「うん、可愛い可愛い。可愛い俺のサンタさんこっち来て?」
「ん」
腕を引かれて抱きしめられて、軽くキスを落とされる
「ね、もう1回くるってしてみて?」
その後もめめに言われる通りに、ちょっとかわいこぶったポーズを取れば、にこにこと喜んでくれる
こういう感じで喜んでくれるんだったら、1年に1回くらい着てやってもいいかなと思う
目黒side
「やー、可愛かった」
「満足?」
「うん、大満足!」
「じゃあもう脱いでもいい?」
「何言ってるの?お願いの本番はこれからだよ?」
「はぁ?あ、ちょ」
「暴れると落ちるよ」
「もぅ!」
清楚で可愛く仕上がったサンタさんを、抱き上げて寝室に向かい、ベッドに腰掛けた俺の足の間に立たせる
「……何する気?」
「翔太くんのキレイな足を触らせてほしいなってだけだよ?明日に響いても大変でしょう?」
「………………ほんとに?」
「ふふ、信用ないなぁ」
翔太くんの両手を俺の肩に置かせて、スカートの裾から手を入れる
ぴくっと小さく体が跳ねる
ストッキングの上から、するすると手を滑らせながら徐々に上へと移動する
「ん、くすぐった」
翔太くんの口から小さく息が漏れる
「素肌触ってもいい?」
「………好きに、しろ」
ストッキングと素足の境目を指で撫でる
つつつ、と指の先だけで素足の部分を撫でると、肩に置かれた両手に力が入る
「………ふ」
そのまま焦ったいくらいにゆっくりと、上に移動しながら、キレイな素肌の手触りを堪能する
指先がギリギリ触れるくらいで撫でたり、手のひら全体で強めに掴んだりと、強弱をつけていく
「ほんと肌キレイだよね。吸い付いてくる」
「……ん、ふぅ、ぁ、ん」
「いつ触ってもモチモチで気持ちいいよね。翔太くんの肌触るの好きなんだよね」
「ん、そう、か、よ……ん、ぁ」
翔太くんから漏れる息が色を増していく
「スカートが捲られて、ちらっと素肌が見えるのがエロいよね」
「っ、ふ、ばか、じゃ、ないのっ、ん」
「黒のレースにして正解だね。肌の白さが際立つ」
「ん、んぅ、ほん、と、へんた、い!」
コメント
1件