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(妹達、もうそろそろ帰ってる頃かな…。)
真面目に居るふりをしながらも、ぼーっと時計を見ながらそんな事を思う。
私には妹が一人居る。妹はその学園に通っていて、毎日楽しそうに学園についての話をしていた。
…本当は不安だった。
政府は”特異な力”を持つ人には特別待遇をする、として”特異な力”を持つ人を次々と政府に引き込んでいった。
私は妹の為だと思ってそこに入った一人。
実際は利用するだけ利用して、吸い尽くしたら用無しだと捨て去られるだけの待遇。
そんな環境を、事実を知ってしまったから、その運命に妹を巻き込みたくは無かった。