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一方、厠についた赤兎は……精神的に追い詰められていた
『嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ…あのガキが生きているはずない、これは現実じゃないんだから落ち着け、大丈夫大丈夫、みんな救えばいい。こんな世界なんていらない、一から創り変えないとダメだ、ダメだダメだダメだダメだ…最後の2から3に増えただけだから大丈夫、世界にとって邪魔なら排除するだけだから大丈夫、落ち着かないと…』
「そんなに取り乱すのか?ボス」
赤兎が振り向くと表向き…普段口数の少ない白兎が居た。
「落ち着こうとするのはいい事だが……周囲を警戒、計画が気づかれる」
『ん、ごめんね…タダでされイレギュラーが居たからびっくりしちゃったよ〜』
「大川平次渦正とは…どんな関係だ?」
『キミと会うより前にちょっとね、忍者に襲われている所を助けたんだ』
「スマイルとはその頃の偽名か。本来のお前とは合わないな。」
『笑顔っていう偽名で乗り切った頃の奴が生きてるなんて皮肉だよね〜』
「他人事と捉えて自己嫌悪するのは良いが、周りに迷惑をかけるな。」
『それを言うならそっちだって、いつまで墓の前で自己嫌悪or懺悔してるのさ?それを何時間もするせいで遅れてくる癖にさ。俺に言うのはブーメランだな』
「…」
『マ!過去に踏み入れようと思ってないから安心してね……ん!これでこの話はおしまいだからさっさと戻るよ』
「死んでた思っていた奴が生きてて混乱してるのは分かるが、計画は進めるぞ」
『分かってる。全ては世界のためにね』
緑兎達のところに向かえば忍術学園関係者とタソガレドキの雑渡昆奈門と諸泉尊奈門が引いたような眼差しで緑兎と黄兎を見ていた
「あ!赤兎さぁん!」
「先生!?いつボスと厠に行ったんだヨ!」
「お前らはふざけることしか考えてなかったから気づかなかっただけだろ黄緑」
「「いやぁ、それほどでも」」
「ママは褒めてねぇよ!!」
「心頭滅却すれば火もまた涼し。でござるよ黄兎殿、緑兎殿、紺兎殿」
『あやと居たんだね』
「蒼兎なのに、ひどいよ赤兎くぅん…」
「先生、ボスとどんな話をしていたのかしら?」
「……」
「黎明、やめろ。無駄に踏み込めば死ぬのはこちらかもしれないんだぞ」
「分かってるわよ」
「コケコッコ-!!」
『あ、ガッツの子供。しばらくここに居てもいい〜?今日中には出てくけど。臨時収入もあったし、最近は暇だからさぁ』
「スマイル殿には借りがあるからのぅ…許可しますぞ」
『じゃあ自己紹介した方がいいよね。ん!ここに生徒が全員揃ってるなら今言うよ。僕は黒兎隊ボスの赤兎』
「ボクは黒兎隊が花形!緑兎ですぅ!」
「オレは黒兎隊の博士、黄兎…ケヒヒヒヒ」
「俺は黒兎隊でまとめ役のようなことをしている、紺兎だ」
「黒兎隊…先生、白兎」
「黒兎隊三鳥の明出身のクジャク、月夜だ。このニワトリは同じく三鳥のアカマル」
「コケ!」
「私は黒兎隊三鳥、アイヌ出身シロフクロウの黎明よ」
「「「『短い間よろしく/ですぅ!』」」」
「……」
「コケコッコー!」
「「よろしくお願いします/わ」」