司side
突然だが、ここ最近,俺が見る夢を話そう。
気づいたら,目の前に俺の仲間や後輩、妹が合計六人正座させられていた。あまり詳しくは覚えてないが、多分俺が持っていたのはクワのようなものだっただろうか?俺はそいつらを見た瞬間,なぜか訳がからない殺意に見舞われた。ただ,無性に腹が立った.それだけだったはずだった。
………でも,俺は一番右端のやつのの脳髄をクワで刺した。そしたら、そいつからは噴水の如く血が舞った。ただ,何も思わなかった。大切だったはずのそいつが,自分の手によって死んだ。でも,他の五人は怯えていて,その時俺は,
「あ,見られちゃった。」
「…殺さなきゃ,」
淡々と、そういう思考が出てきた。
今思えば、結構おかしいと思う。でもその時は何も考えなかった。そして,1人ずつ1人ずつ,脳髄をクワで刺した。
最後の1人は…………確か俺の一番大切な妹だったと思う。
俺はそいつを、丁寧に丁寧に、刺してあげた。そいつだけはご丁寧に心臓も刺していたと思う。
あ,死んだ、しか思わなかった。
…………おかしいな、大切な人だったはずなのに、何も,感じない
んで,そのあと親が来た。不思議とあせりはなかった。そして,母と平然とした顔で日常を送る。そこで夢は終わる。
起きた時はいつも過呼吸で、夢ではなんともなかったはずなんだがな…、と思考をめぐらす。
……
「あ!司くんじゃないか!」
そして,俺は今日もまた、
「おぉ!類じゃないか!」
夢で殺した最愛の仲間に罪悪感を抱く。
コメント
2件