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番外編25 『借り物競争で好きな人って書いてあった時のみんなの行動』後編 ※学パロ
🤍の場合
『我のお題は…。』
「好きな人」
『…はぁ。』
我は思い切り紙を破いた。
『ん?シロ紙破いた?』
(こっちに来る!めっちゃ顔怖いんですけど!)
『おい。』
『ひゃ、ひゃい。』
『我と来い。』
『え、あの、シロ、顔が怖い…』
『問答無用だ。この我が1位以外などありえん。』
『わっ!』
シロは私をお姫様抱っこして走り出す。
『待って、シロ、お題は?』
『言わずとも分かるだろう。』
『ど、どういうこと…?』
『ふん…。』
『シロさん、1位でゴールインです!』
『当たり前だ。』
『あの、それでお題はなんだったの?』
『…お前に相応しいものだ。』
シロは破いた紙を無造作にしまい込む。
ヒラッ
風で1枚それが落ちた。
『…好…?』
(もしかして…好きな人…?)
シロは私を見たままふっと微笑む。
『っ…!』
(ずるい…。)
何このずるいイケメン。沼る。
言葉にははっきり言わず物を使って伝えるとか…沼でしかない。
✝️の場合
『よし、お題を引くぞ。』
カサっ。
『こ、これは…』
「好きな人」
(俺の好きな人は確かに華さんだが…いいのか…?俺が華さんを誘って…迷惑だと思われないだろうか…。)
『ハウレスせっかく1位だったのに悩んでるね。まさかお題はボスキとか?』
ハウレスは顔を赤くしながら私の方へ向かってくる。
『……。』
『ハウレス?』
『あの、えと、その…。俺と来てください…華さん。』
『わ、私?』
『はい。俺の好きな人は…華さん…ですから。』
『っ…。』
『俺がゴールまで走ります。乗ってください。』
ハウレスは私に背を向ける。
『俺が支えますから。しっかり掴まってて下さいね。』
『う、うん!』
(ハウレスの背中…広くて大きくて…安心する…。)
『ハウレス君余裕の1位でゴールです!
お題はなんと好きな人!』
『ハウレス…』
『すみません…どうしてもほかの人に…取られたくなかったので。俺の好きな人は貴方です。俺がこれからも必ず守りますから。』
『っ……。』
ハウレスー!!好きだー!
絶対目泳ぎながら言ってるよねこれ。
照れた顔が目に浮かぶぜ。
🦋の場合
『……。』
「好きな人」
(俺なんかが華さんを誘うなんて…出来ない。
でも、ゴールできないし…華さんの前で最下位なんて嫌だ。うぅ、でも…。)
『フェネスどうしたんだろ…ずっとキョロキョロしてる。』
私は立ち上がりフェネスにサインを送る。
『あ、華さん…。』
(俺の事心配してくれてる…っ。
俺、負けたくない。華さんのこと好きだから誰にも渡したくない!)
『あ、気付いてくれた。って、めっちゃ速いな。』
『華さん!!』
『!!』
『俺と来てください!』
『え、フェ、フェネス!?』
フェネスは私の手を取り走り出した。
『俺、負けたくないんです。
華さんのこと、誰にも渡したくありませんから!』
『っ…!』
『ぶっちぎりの1位でゴールしたのはフェネスさんです!』
『はぁ、はぁ…。良かった…っ。』
『フェネス…』
『すみません、びっくりさせましたよね。
でも…負けたくなかったので。俺の好きな人を他の誰にも…渡したくありませんでしたから。』
『っ…。』
フェネスはハウレスとボスキに対抗心抱いてると思う。絶対に。
でも最初オドオドする必ず。(可愛すぎか)
🦾の場合
『はぁ、はぁ…くそ、たったこれだけで息切れかよ。鍛錬が足りねぇな。』
(俺のお題は…。)
「好きな人」
『…はっ。楽勝だな。』
俺は髪をかきあげる。
『俺が選ぶ人は最初から決まってんだよ。』
俺は華のところまで走る。
『ボスキ…?』
『華。俺と来てくれねぇか?』
『わ、私でいいの?』
『あぁ。華じゃなきゃダメだ。』
ドキッ。
ボスキの青い髪が風にたなびいてとても綺麗に感じた。
『わ、わかった…。』
私はボスキの手を取る。
『ニヤッ。』
『え?きゃっ!』
ボスキは私をお姫様抱っこした。
『ま、待って、自分で走る!恥ずかしいよ…』
『いいから掴まっとけ。』
『もう…粗暴…』
『今更だろ?』
『っ…』
ボスキは私を抱き抱えたまま走る。
『ボスキ君1位でゴールです!』
『当然だな。』
『ボスキ、お題はなんだったの?』
『…言うのは野暮だろ?』
『え?』
『俺が選ぶのは先にも後にも華だけだ。』
『っ…。』
(言えるわけねぇだろ。俺の口から。)
俺はお題の書いてある紙をぐしゃっと握りしめた。
ボスキの照れ顔ってさまじで貴重だよね。
普段あんまり見せない表情だからこそ。
🫖の場合
『ふぅ、やっと箱の前まで着きました。さて、私のお題は…』
「好きな人」
『えっ…。』
(これは…いいんでしょうか…華さんのことを
選びたいのは山々ですが…やっぱり恥ずかしいです…。)
『ベリアンどうしたんだろう。まさか…お題は虫さんとか!?ダメだそんなのベリアンに不利すぎる。どうすれば…』
『華さん。』
『え?』
キョロキョロしていて迷っていたらいつの間にかベリアンが後ろにいた。
『べ、ベリアン…?』
『わ、私と来てくれませんか…?』
『わ、私?』
『はい。私のお題は…好きな人ですから…』
『っ…!』
私は顔を赤くする。
『私が必ず1位でゴールします。
なので私と来てください。』
ベリアンは真っ直ぐ私を見つめた。
『…分かった。』
私はベリアンの手を握る。
『最後までエスコートします。』
『うん!』
『ベリアン生徒会長1位のゴールです!流石生徒会長!』
『ふふ、ベリアン凄いね。』
『華さんのおかげですよ。ありがとうございました。』
『どういたしまして。』
(どうしよう…ベリアンの顔上手く見れない…。)
ベリアンの照れ顔私めっちゃ大好きなんだよね。安定の照れ顔っていうか。戸惑ってる姿が想像できる。
🐾の場合
『俺のお題は…。』
「好きな人」
『なるほどね…♪』
俺は華さんのところまで走った。
『あ、ベレンが1番に走ってる。簡単なお題だったのかな?』
『華さん。俺と来てくれる?』
『え!?』
『俺と一緒に走って欲しい。』
『わ、私…?』
『うん。だって、俺のお題は華さんしか居ないから。』
『そ、それってどういう?』
『ふふ、いいからいいから。』
ベレンは私の手を取り走り出した。
『わ、ちょ…っ!』
『1位はベレン兄さんです!おめでとうございます!』
『ベレン兄さんって言われてるんだ…いや、今はそこじゃないな。』
『ふふ、びっくりさせた?』
『う、うん…。』
『ふふ、ごめんね。俺のお題は好きな人だったんだ。だから…ね。』
『…えぇ!?』
ベレン兄さんほんとずるい。
こんなの好きになるしかなくないか?
🍷の場合
『ふふ、さて、私のお題は何かな〜。』
「好きな人」
『おっと…私にとってはラッキーだね。』
私は華さんの所へ向かう。
『がんばれー!あ、ルカスがこっちに来る。』
『華さん、私と来てくれませんか?』
『る、ルカス…?わ、私?』
『はい。華さんじゃなきゃ嫌です。』
『あの、お題はなんだったの?』
『…華さんは意地悪ですねぇ…。』
『え?』
『私の口から言わせようだなんて。
私が華さんを選ぶ理由なんて…1つしかないでしょう?』
『っ…!』
ルカスは紙を唇に添えてふふっと微笑む。
『わ、わかったから!それ以上は…。』
『ふふ、では行きますよ。』
私は華さんをお姫様抱っこした。
『お、おろして!自分で走る!』
『ダメです。いや…私が華さんとくっつきたかったので。』
『っー!!!』
『ルカス先生1位でゴールしました!』
『…。』
『おや、怒ってますか?』
『全然( ー̀ н ー́ )』
『おやおや、怒った顔も可愛いですよ。』
『もうルカスのバカ!』
ルカスのペースに乗せられているっっ。
そんなとこも好きだー!!
🕯の場合
『私のお題は…』
「好きな人」
『…ふむ。』
(ここで悩んで時間を無駄にする訳にはいかない。)
私は華さんのところまで走った。
『ミヤジが凄い速さでこっちに来てる…。』
『華さん。私と来てくれないかな。』
『う、うん。私でよければ…』
(ミヤジが私を選ぶなんて…。
女子生徒とかだったのかな?)
『ミヤジ先生余裕の1位でゴールです!』
『ふぅ。ありがとね、華さん。おかげで1位だった。』
『うん、それは良かったけど…お題ってなんだったの?』
『…秘密にしておくよ。』
『えー!気になる!』
『……。』
ミヤジは隠してそう。そして後でルカスにいじられて喧嘩するまでがセット。
ねぇねぇってツンツンされてその後に『黙れ。』って言ってそう。
💮の場合
『さーてと、俺のお題は〜。』
「好きな人」
『他の奴らに取られてたまるかっての。』
俺は全速力で華のところまで走る。
『あれ、私ハチマキどうしたっけ。ねぇ、ミサキ、私のハチマキ…』
『華。ハナマル先生こっちに向かってくるけど…』
『え?』
『華、俺と来てくれない?』
『え?私?』
『ん?あれ、ハチマキどうした?』
『今探してて…』
『仕方ねぇな。』
俺はハチマキ解いて俺と華の手を結ぶ。
『え、ちょっ』
『これで俺と走れるな。』
『ちょっと待ってー!!』
『1位でゴールしたのはハナマル先生です!』
『ハチマキ無くすなんてドジだな。』
『ハナマルには言われたくない…』
『俺のハチマキやるから。無くすなよ?』
『あ、ありがと…。』
このスパダリが!wズルすぎるくらいにいい男やなほんと。
次回
番外編26 『主様が猫化したら』