「……ん、キスして……?」
掠れるような声でねだる康二に、ゆっくりと瞬きをした。
肌に触れる指先が微かに震えている。
抱きしめた腕の中で、康二の体温がじんわりと広がる。
甘えるように、縋るように、康二は俺の首元に顔を埋めながら、何度も小さく唇を震わせて「なぁ……」とせがんできた。
そんな康二を見下ろし、ふっと小さく息をつく。
「……しょうがねぇな」
片手で康二の頬を支えて、そっと唇を重ねた。
触れるだけのキス。
けれどそれだけで満足する康二ではない。
唇が触れた瞬間、首に細い腕が絡みつく。
「ん……っ」
康二の唇がわずかに開く。
そこへそっと舌を押し当てると、小さく啜るような息が漏れた。
「めめ……」
熱を帯びた声が、耳元で震える。
甘えた声音に、喉奥が疼いた。
康二の唇を優しく啄みながら、ゆっくりと舌を差し入れる。
絡め取るように、慎重に動かすと、康二がわずかに身を震わせた。
「……っ、もっと……」
囁く声が切なげで、その細い背中を引き寄せる。
体温が混ざり合い、康二の熱がさらに上がった気がした。
「ほんと、キス好きだね」
意地悪く囁けば、康二はふわりと目を細め、唇の端を僅かに上げた。
「めめも好きやから……ええやん?」
甘えるような囁きに、胸がきゅっと締め付けられる。
「……仕方ないな」
呟くように言って、再び深く唇を塞ぐ。
今度は逃がさないように、じっくりと。
康二の舌が絡みつき、甘い吐息が漏れた。
熱を帯びた身体が、俺の腕の中でさらに柔らかくなる。
「ん……めめ……好き……」
潤んだ瞳で見つめられ、心が甘く蕩けた。
そのまま何度も唇を重ね、二人の夜は静かに更けていった。
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