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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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俺の膝の上で爆睡する千歳(幼児のすがた)を抱えて仕事している。この所、千歳は根を詰めて組紐を作っていて、完成した組紐を今日の午前中に緑さんに組紐を渡しに行った。今月の組紐ノルマが済んだことで、千歳は気が抜けたみたいだ。お昼の後、座椅子で仕事してる俺の膝に『座らせろ』とやってきて、俺の腹に背中を預けて、そのうち眠り込んでしまった。
俺にできることは、千歳のよき座椅子となることで、仕事に集中していれば、よき座椅子業は達成できる。
俺はしばらく静かにキーボードを打っていた。仕事が一段落したら散歩行きたいなと思ってたけど、千歳を起こしたくないし、雨だし、やめとこうか。
三時頃に仕事が一段落ついた。千歳はまだぐっすり寝ている。
俺は、千歳を起こさないように気をつけながら、千歳の顔を覗き込んだ。安心しきって寝てるなあ、口半開きだ。
……千歳は俺にくっついて寝たがる。子供らしいスキンシップを求めてのことだから、いつか、もう十分ってなったら、一人で寝るようになるだろう。
俺は、千歳がくっつきたいならいくらでもくっついていいよ、という立場だ。俺から千歳にくっつきに行ったことはない。
でも、千歳にくっつかれるの、俺は少しずつ嬉しくなってきている。
千歳が精神的に大人になって、俺にくっついてこなくなったら。俺は多分、かなり寂しいだろうな……。
いや、でも、千歳が精神的に大人になって、もう十分と思って俺にくっついてこなくなるのは、好ましい変化だからな。
いわゆる、卒業だ。寂しくても、よかったと思わなくちゃいけないんだ。
……まあ、こんなにべったりひっついて寝てるようじゃ、卒業はだいぶ先だろうけど。
そんな事を考えていると、千歳は、眠りながら『ふふ……』と笑った。
『でっかい……冷蔵庫……でっかい……ふふ……』
……どういう夢を見てるんだろう?
コメント
1件
ああ〜、これはもう完全に尊いやつだわ。千歳が幼児化してるってのもそうだけど、主人公が「寂しくなるけど卒業だと思わなきゃ」って冷静に考えつつ、結局まだまだべったりされる未来をちょっと嬉しそうに受け入れてるところが……くっ……好き。そして「でっかい冷蔵庫…」って寝言、どんな夢だよw 癒しとほっこりが詰まった閑話だった。連載331話、よくここまで積み重ねてきたな…これからもゆっくり読ませてもらうわ。