彼は言った、手札を持っていると────
それは────
ー朝ー
太宰「スヤァ……」
スタスタスタスタ
廊下から誰かの足音が聞こえる
その足音はだんだん近づいてくる
バンッッ!
誰かが扉を思いっきり開けた
中也「起きろ太宰!いつまで寝てんだ!」
太宰「ん……五月蝿いなぁ……
(目を擦りながら起き上がる)」
太宰「君、背は小さいのに声はデカいよね」
中也「イラッ💢」
太宰「…で、なんで君が僕の部屋にいるの?」
中也「てめぇを起こしに来たんだよ!」
太宰「え?なんで?」
中也「分かってる癖に」
太宰「……さてと、準備するか(立ち上がる)」
中也「…(扉の前で、もたれて立っている)」
太宰「……(中也の方を見る)」
中也「?なんだよ…」
太宰「今から着替えるんだけど、着替える所見たいの?(ニヤニヤ)」
中也「なっ…!?///てめぇの着替えなんざ興味ねぇし見たくもねぇよ!」
バンッ!
顔を赤くしながら部屋を出ていって
扉を思いっきり閉めた
太宰「…?なんで顔赤くしてたんだろう…
まぁいっか(着替え始める)」
中也「…っ(扉の前で顔を手で隠して立っている)」
廊下を歩いている部下達が中也を見て
どうしたのだろうと思いながら横切っていく
中也「……(手を降ろす)」
ちょっと見たかったと内心思った
ガチャ
部屋の扉が開いた
中也「…遅せぇよ、さっさと行くぞ、スタスタ」
太宰「…スタスタ(後ろを着いていく)」
太宰は歩きながら中也を見ている
太宰「ねぇ中也」
中也「なんだ」
太宰「…君、もう少し牛乳を飲んだ方がいいよ」
中也「てめぇ…殺されてぇのか…?💢
それに俺はまだ15だ、これから伸びるんだよ」
太宰「じゃあ僕が君に呪いをかけてあげる」
中也「あ?呪い?」
太宰「僕は背が伸びるけど君は伸びずに縮んでいく呪いだ」
中也「ふざけんな、てめぇが縮め」
太宰「縮むのは君の方だよ(嘲笑う)」
いつものように話しながら奴ら(GSS)の拠点へと向かった
ー拠点bossの部屋ー
boss「重力使いの中原中也、そしてポートマフィアの幹部、太宰治、異能は───」
バンッ!(扉が開く)
部下「boss大変です!」
boss「どうした」
部下「何者かに侵入され、A班B班が殺られましたっ!」
boss「!生き残ってる奴らを含め全員で食い止めろ!」
部下「はっ!(敬礼) タッタッタッ(出ていく)」
boss「…やっと来たか…(ニヤッ」
ババババンッ
銃声が響き渡る
中也「…効かねぇ…よっ!!
(銃弾を異能で止め相手に向けて飛ばす)」
ドサドサッ
敵は次々と殺られていく
タッタッタッ
敵の部下「いたぞ!殺れ!!」
敵が後からどんどんやってくる
中也「クソっ、殺っても殺ってもキリがねぇ…」
太宰「…パチンッ(指パッチンをする)」
ザザッ
ポートマフィアの部下達が太宰の後ろに現れる
敵の部下「!?」
中也「!(居たのかよ…)」
太宰「僕達は急いでるからさ相手したいならこの人達とやりなよ、それじゃあ頼んだよ皆」
部下達「「はい!」」
太宰「キョロキョロ(周りを見渡す)…あ、(何かを見つける) 中也」
中也「?」
太宰「そこのダクトを使ってbossの所に行こう
タッタッ」
中也「了解、タッタッ」」
2人はダクトへ入った
太宰「スタスタ…ダクトの中って狭いね」
中也「そうだな、てか部下連れて来てたなら最初から呼べや💢」
太宰「あの人数なら部下を呼ばなくても中也1人で倒せると思って」
中也「、、まぁな」
太宰「嘘だけど」
中也「おい💢」
太宰「スタスタ……ん、…着いたよ、この真下がbossの部屋だ(下を覗く)」
中也「グッ…(拳を握りしめる)ドンッッ(ぶん殴り破壊する)」
boss「!?」
2人は地面に着地する
中也「よぉ、boss様」
太宰「…」
boss「やはり来たか、中原中也、そして…太宰治」
中也「!」
太宰「…ふーん、僕たちの事はもう把握済みって訳か…」
boss「あぁ、しかし厄介な異能を持っているね
中原中也」
中也「…(睨む)」
boss「君は重力を操れる、君には勝てる自信がないよ」
中也「はっw俺がここにいる時点でてめぇは負け確なんだよ」
boss「そうだね、だから最初は…」
ボンッ!
煙幕を地面に叩きつけた
太宰、中也「「!」」
中也「クソっ煙幕かっっ(口を塞ぐ)」
バンッ!!
太宰「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
煙で見えないが銃声と太宰の声が聞こえた
中也「!だざっ…ゲホッゲホッ…クソっ…!!」
ブォンッッ!パリンッッ!!
重力操作で椅子を浮かせ
窓に向かって投げた
窓が割れ他おかげで煙が無くなり周りが見えるようになった
中也「ゲホッ…大丈夫か、だざi…っ!」
目の前には苦しんで横たわっている太宰と
銃口を太宰に向ける敵がいた
boss「苦しいだろ?これは異能力者しか効かない銃だ、異能力者がこの銃に撃たれると
ちょっと間激痛としびれに襲われる(笑顔で)」
太宰「ぅ”ぁ”っ”……」
中也「……ブワッ(殺意)」
boss「ゾクッ!(な、なんだ…これ…殺意か…?誰の……まさかっ…!)」
ボスは中也の方を見た
中也「絶てぇぶっ殺す…(睨む)」
太宰「ちゅ…う…や……」
中也「太宰、てめぇが見たがってた物を見せてやるよ」
太宰「見た…がってた…?……!まさかっ…」
boss「!なんだ…貴様一体何をっ!」
中也「…ククク…アッハッハッハッ!!」
赤い球がすごい速さで飛んでくる
boss「!」
球の衝撃で壁が破壊された
boss「っ…なんなんだあいつはっ!」
太宰「…っあはははっ(立ち上がる)
なる…ほど、これが……(嬉しそうに)」
boss「…あんなの勝てるわけない!
ダダッ(逃げる)」
中也「…タッタッ、(血塗れになりながら敵を追いかけた)
ダッ!オリャァァァァァァァァァ!!
(高く飛び巨大な赤い球をぶん投げた)」
boss「!?」
敵に直撃した
boss「…ドサッ(倒れる)」
太宰「これが…汚濁の力…か……」
ブォンッ、ブォンッ
中也は血塗れになりながら赤い球を投げ続ける
太宰「!早く止めないと…中也が危ない…」
能力を発動しようとするが痺れが残っており上手く出せない
太宰「っ………」
太宰は片手を伸ばしもう片方の手で腕を掴んだ
青白い光が中也を包み込んだ
中也「……っ!ドサッ(座り込む)
ゲホゲホッ(意識が元に戻った)」
太宰「おかえり中也
(中也に近づいてしゃがむ)」
中也「おっ…せぇ…よっ……」
太宰「ごめん、上手く能力が出せなかった」
中也「ん……敵は……」
太宰「もう死んだよ」
中也「そう…か……フラッ、ドサッ(倒れる)」
太宰「!中也っ!」
中也「スピー……」
太宰「………はぁ…脅かさないでよ…(呆)」
ザッザッ
ポートマフィアの部下達が太宰の方に近づく
部下「太宰さん敵は全員排除しました」
太宰「…あぁ、…ご苦労様(立ち上がる)
部下の中で死んだ者は?(中也を抱える)」
部下「いません、、あの、中也さんは大丈夫なんですか?」
太宰「ん、あー、大丈夫だよ、力使いすぎて死んでるだけだから、スタスタ」
部下「そうですか、、、え、死んでる!?
ちょっ!太宰さん!?死んでるってどういうっ!?」
部下達は太宰の後を追った
ーマフィア本部ー
本部に着いた太宰は寝ている中也を連れて
bossの部屋へ向かった
ガチャ
太宰「森さん、帰ったよ」
森「おかえり太宰くん、、?太宰くん、中也くんはどうしたんだい?」
太宰「力を使いすぎて死にました」
森「死…え?太宰くん??」
太宰「嘘ですよ、、で、このお荷物(中也)はどうしたらいいの…重いしまだ痺れてるからあんま力入んないんだけど」
森「そこのソファーに寝かしといていいよ」
太宰「ん、スタスタ、ドサッ
(ソファーの上に落とす)」
中也「ウグッ…」
森「相変わらず雑だねぇ…」
太宰「重くて腕が耐えれなかっただけ、じゃあ僕は部屋に戻るから」
森「待つんだ」
太宰「?」
森「君さっき痺れてるって言ってたね?」
太宰「うん、それがどうしたの?」
森「あの銃に当たったのか」
太宰「うん、まぁ1発だけだったから」
森「1発でも相当痛いでしょ、今の症状は痺れだけかい?」
太宰「うん、でもさっきより痺れが無くなってきた…気がする」
森「それならいいんだが、他に症状が出たらすぐ言うんだよ?いいね?」
太宰「はーい、、、あ、そうだ」
森「?」
太宰「汚濁すごかったよ」
森「!使ったのか」
太宰「うん」
森「どんな感じだったんだい?」
太宰「…」
ー太宰の部屋ー
ガチャ、バタンッ
太宰「はぁー…疲れたぁ……なんで僕の部屋にお荷物(中也)を置いとかないと行けないんだよ(ベッドに寝かせながら)」
中也「スピー…」
太宰「…スタスタ、ストンッ…(椅子に座る)
…いつになったら君の元へ行けるんだろう、、早く会いたいよ…” 織田作 “ 」
中也「…ん…(目が覚める)
ここは……(起き上がる)」
太宰「おはよう中也
(座ったまま中也の方をむく)」
中也「太宰…?てことはここ…」
太宰「気分はどうだい?」
中也「最悪だ…(頭を抱える)」
太宰「元気そうでなによりだ、今すぐ自分の部屋に戻りたまえ、シッシッ」
中也「言われなくても戻る、、お前体はもう大丈夫なのか?」
太宰「まぁ、一応」
中也「…そうか、なら良かった(立ち上がる)
色々ありがとな、ワシャワシャ(太宰の頭を撫でる)
じゃあな、スタスタ、バタンッ」
太宰「…………(頭を触る)
…え…(頭を撫でられた事に理解する)
え、ちょっ!中也!?君変なものでも食べたの!?(中也を追いかける)」
少しだけ生きたいと思った太宰だった
ー続くー
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