ポートマフィアに入り
双黒は初めての休みを貰った────。
とは言っても本部に自室があり、自分の家みたいな感じなので休みを貰ってもあまり実感がない
太宰「ボーッ…」
何もやる事が無く暇なのでベッドで寝転がってぼーっとしていた
太宰「仕事が無いとこんなに退屈なんだね…」
何か暇つぶしになることは無いか考える
太宰「……ん(机に飾っている写真を見る)
よっ……(立ち上がり写真を手に取る)」
その写真は笑っている織田作の写真だった
太宰「……織田作……僕のせいで……」
織田作は僕を庇って亡くなった───。
太宰「……」
ドンッ!(扉が思いっきり開く)
太宰「ビクッ!?」
太宰は扉の方を見た
中也「よぉ太宰」
太宰「…(嫌そうな顔)
君毎回そうやって開けるのやめてくれる?
心臓に悪いよ…」
中也「あぁ、悪ぃ」
太宰「はぁ…(写真を置く)…で、何しに来たの?(椅子に座って)」
中也「いや、暇だったから嫌がらせしようと思ってきた」
太宰「そうですかー、なら嫌がらせは成功だ、良かったね〜(棒)」
中也「うぜぇ……、…?なぁ太宰」
太宰「なに…」
中也「その写真の人って、、」
太宰「ん、あぁ、この人は僕の友達
織田作之助だよ」
中也「!……なるほど…この人があの…」
太宰「まぁ、もう死んじゃったけどね」
中也「……なぁ、太宰はその人が死んだから死のうとしてるのか?」
太宰「そうだよ?」
中也「そんな事してその人は喜ぶと思うか?」
太宰「…」
中也「俺は織田作という人がどういう人だったのかは知らねぇ、だがbossが言うにはあまり人を殺さない、とても心優しい人だったって聞いた、それにお前は死ぬ直前一緒にいたんだろう?遺言ぐらいは聞けたんじゃねぇのか?」
太宰「遺言……」
太宰「織田作!やだっ…死なないでっ(泣」
「 太宰…俺の分まで…頑張って…生きて…く…れ…約束…だ…ぞ……。」
太宰「…っ!」
中也「…」
太宰「…無理…だよ…っ…」
太宰の目から涙がポロポロ溢れ落ちる
中也「!」
太宰「織田作の分まで生きろなんて……君がいたから…僕は生きれたのにっ…!いない世界なんてっっ…!
(ハサミを手に取り自分の首元に持っていく)」
中也「ガシッ(太宰の腕を掴む)」
太宰「はぁっ…はぁっ……(泣)」
中也「落ち着け、、織田作はてめぇに生きろって言ったんだろ?今死んだら織田作は悲しむと思うぞ」
太宰「中也に…何が分かるんだよっっ!」
中也「分かんねぇよっ!!
(腕を少し強く掴む)」
太宰「っ!」
中也「てめぇのこと、その織田作って人の事俺は何も分かんねぇ…けどな!人の死をいつまでも引きずって勝手に死なれるのが1番腹立つんだよ!!」
太宰「っ…」
中也「それにてめぇに死なれたら俺が困る」
太宰「…相棒だから…でしょ?」
中也「違ぇよ」
太宰「…?」
中也「誰が俺の暴走を止めんだよ」
太宰「誰も止めないよ、君は死ぬまで暴れ続けるんだ」
中也「バカかてめぇそんな事したら街が無くなるわ(ハサミを取り上げる)」
太宰「ぁ…」
中也「忘れろとは言わねぇ、、だがこれだけは覚えとけ」
太宰「…?」
中也「死んでもあいつと同じ所には行けない」
太宰「…なんで…そんなこと…」
中也「だから行けるようにいつか俺が殺してやる」
太宰「…ぇ…?ほん…と…?」
中也「おう、だから死のうとすんな」
太宰「…!✨️中也絶対だよ?」
中也「あぁ」
太宰「約束だからね?」
中也「あぁ」
太宰「ギュッ(抱きしめる)」
中也「!ちょ、おいっ…」
太宰「有難う…中也……」
中也「……はぁ、てめぇといると調子狂うぜ
(頭を撫でる)」
太宰「スリスリ…」
中也「!……ん、、?ガシッ(頭を掴む)
おいてめぇ……何俺の服で拭いてんだ…?
(ニコッ)」
太宰「あ、バレた?(離れる)」
中也「ゲッ…(服を見る)」
中也の服が涙で濡れている
太宰「…さてと、僕は出かけようかな(立ち上がる)
良かったら君もどう?…あ、その服では無理かw」
中也「イラッ💢いいだろう、暇だし着いてってやる、着替えてくるから待ってろクソ鯖野郎」
バタンッ
中也は部屋を出ていった
太宰「…(写真を見る)
…織田作、、僕は君の分まで頑張って生きてみせるからちゃんと見ててよ(微笑む)」
そう言って太宰は部屋を出ようとした
────あぁ、頑張れよ太宰 。
太宰「!(振り返る) おだ…さく…?」
織田作の声が聞こえた気がした
太宰「……フフッ、有難う織田作」
太宰は部屋を出ていった
ー続くー
コメント
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神作品ありがとうございます✨