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昼休みを告げる鐘が鳴り響く。俺は重い足取りで職員室を目指した。
kn「shk、来たよ。」
sh「おう。お昼持ってきてる?」
kn「一応…。」
sh「じゃぁ、外で食べよう。」
外に出ると少し寒くなってきたからかベンチには俺たちだけしかいなかった。
sh「あのさ、朝なんでbrと一緒にいたの?」
kn「えと…職員室に向かおうとしたら渡り廊下でbrに会った。」
sh「何か用事?」
kn「まぁ…そんなもんかな。」
sh「俺も直前までbrといたんだよ。その後からkn来たんだな。」
kn「そうみたいだね。その時に言われたんだよ、俺達付き合ってるのかって。」
sh「…で、なんて答えたの?」
kn「……shkに聞いてみたらって答えました。」
sh「お前なぁ…。それはあの状況にもなる訳だ。」
kn「すいませんでしたー。」
sh「あの後職員室戻ったら色々聞かれて面倒だったんだからな。特にお前の事好きっぽそうな先生から。本当knモテるからなー。大変そうだわw」
隣でパンを食べながらケラケラ笑うshk。俺なんかでごめんなーなんて言い出すもんだから俺はついムキになってしまう。
kn「なんで謝るの?俺はshkと噂になるの嫌じゃないけど?」
sh「な、んだよ急に。お前の事好きな相手からすると俺だぞ?さすがに嫌だろ。」
kn「shk……その噂本当にしない?」
sh「……は?」
kn「そしたらbrも近づいてこないし、俺に好意を寄せてくる人もいなくなる。shkも小言言われないし、休憩時間もゆっくりできる。」
sh「…knは利点だけで好きでもない奴と付き合うの?」
kn「え?」
sh「俺は…無理だ。ちゃんと好きにならなきゃ付き合えない。」
俺は後悔している。ちゃんと伝えなきゃ伝わらない相手に遠回しに告白したからだ。好きって言っていない今、弁解したところでshkは信じてくれないだろう…。あぁ、俺の馬鹿。
kn「俺もそうだけど?」
sh「いや、それはそう思ってるだけだって。」
kn「俺はshkの事…」
俺は最後の言葉を言うのをやめた。悪あがきをした所で今は覆す事はできないと思ったからだ。
sh「な?やめだ、やめだ!こんな話w」
しかしshkの声色はか細く、表情も寂しさが表れていた。それを見て俺は更に後悔する…。
sh「さ、そろそろ戻るか。」
俺はベンチから立った彼の腕を引っ張り自分に引き寄せた。
sh「ちょっ…な、何!?」
kn「…ごめん。嘘に聞こえるかもしんないけど、俺はshkの事が好き。」
sh「な、え?いや、それはもういいから…。」
kn「あれは利点の話じゃない。俺がshkを好きだって気付いて欲しかったから…。ちゃんと好きって言えば良かったね。」
信じて欲しい、伝わって欲しい、そう願っていると自然とshkを抱きしめる手に力が入る。
sh「まって…一旦離して。こんなん誰かに見られたら困る。」
kn「あ…ごめん。」
shkを解放すると俺に背中を見せて頭をかいている。手の隙間から見える耳が真っ赤なのを見て可愛いとニヤける口元を咄嗟に抑えた。
kn「あのさ…返事はいつまでも待つから。その、俺が本気だって事わかってくれたら嬉しい。」
彼は言葉は発しなかったが、こくりと首を縦に振った。恥ずかしくて見られたくないのだろうと察して俺は立ち上がる。
kn「じゃぁ、先戻るね。」
ひらひらと手だけを振っているshk。俺はそのまま教官室へと戻る。
kn「…言っちゃったなぁー。」
後悔はしていない。あのまま誤解されてる方が辛いから。けど、shkの事だから返事が来る事はないだろう。とことん考える性格の彼だから答えなんて出るはずがない。
kn「…まぁ、気長に待つとしますか!」
俺は一つ伸びをして、次の休憩時間の事を考えていた。
続く。