「こっから1人で大丈夫?」
「大丈夫です」
「本当に?」
「本当です。それに何かあっても佐原先輩に連絡すればいいじゃないですか」
「なんかあったら電話してよ?!」
「分かりましたって…」
私が笑いながら返事をすると先輩は
「じゃ、また明日。」
と言って私に背を向けた。
佐原先輩はすごく心配性なんだな。
私はそう思った。
でも、流石に暗い。
しかも帰り道には街灯が少なかった。
早く帰ることにしよう。
そう思い、いつもより早足で帰った。
家に着き、
とりあえず私は無事家に着いたことを
佐原先輩にメールした。
するとすぐ既読がつき良かったと連絡が来た。
やはり佐原先輩は心配性だ。
その時、玄関のドアが開き先輩の
「ただいまー!!」
という声が家の中に響き渡る。
「澪ちゃ~ん?佐々木さんが絵のアドバイス欲しいからって絵くれたよ?」
佐々木さん?
誰だろう。
もしかしたらさっき佐原先輩と口喧嘩してた人かも..。
「ありがとうございます」
「どういたしまして!」
私がお礼を言うと先輩は笑った。
こんな顔で笑ったら世の中の女子は先輩に恋するだろう。
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