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START
丘の上は風が少し強かった。
黄色の花が一面に広がって、その合間に紫色の花が溶けるように混じっている。
空と地面の境目が、ここでは曖昧になるみたいだった。
💚「….静かだな」
阿部は一人で、丘の小道を歩いていた。
理由なんて無かった。
ただ、今日はどうしても一人になりたかった。
誰とも話さず、名前も役割も忘れて、
ただいつもの阿部でいる時間が欲しかった。
💚「….来て正解だったな」
そう呟いた、その時
🩷「あ、すげー….!!」
少し離れたは場所から、明るい声が響いた。
阿部は思わず声の方を見る。
黄色と紫の花に囲まれて、
一人、目を輝かせて、立ってる人がいた。
🩷「なにここ!写真より全然綺麗じゃん!」
その人は花畑の中をクルクル見回して、楽しそうに笑っていた。
💚『…うるさくない』
なぜか、ふとそう思った。
普段なら気になるはずなのに、
その声は風と一緒に溶けて、心地よく耳に届いた。
💚「….」
🩷「あの…さっきから、うるさかったですよ、ね?」
💚「わっ、びっくりした」
🩷「あ、すみません…」
阿部はすぐに笑って
💚「全然うるさくなかったし気にしなくていいよ」
🩷「ありがと〜!一人ですか?」
💚「…..うん」
🩷「俺も!」
胸を張りながら言った。
🩷「花見に来ただけ!」
💚「….それだけ?」
🩷「それだけ!」
なんの迷いが無くて、阿部は少し笑った。
💚「好きなんだ、花」
🩷「めっちゃ好きなんだよね」
🩷「黄色も好きだし、紫も、青とか赤とか〜色々!」
💚「欲張りだね」
🩷「まぁね、人生楽しまないと!」
その言葉がやけに胸に残った。
阿部と佐久間は並んで丘の上を歩き始めた。
🩷「ここさ、丘みたいになってるのいいよね」
💚「うん」
🩷「上から見たら、全部繋がってるみたいで」
💚「…..確かに」
🩷「ねぇ、」
佐久間は阿部の方をちらっと見た。
🩷「なんで来たの?ここに」
俺は一瞬言葉が詰まった。
💚「….一人になりたくて、かな」
🩷「そっか」
💚「変かな」
🩷「全然!」
佐久間は即答した。
🩷「俺もよくあるし」
💚「花を見に?」
🩷「いや、逃げに」
阿部は少し驚きながらも佐久間を見た。
💚「逃げ?」
🩷「うん。疲れたなーって思ったら、好きなとこ来るんだ」
💚「…..」
🩷「ここ、初めて来たけど」
佐久間は花を見渡しながら
🩷「うん、来て正解だった。」
阿部はその言葉が自分に向けられたように感じた。