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雨宮とアカネ

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雨宮とアカネ

2 - アカネの顔の話

♥

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2022年11月04日

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アカネ「…何?」

え、怖い、さっきからずーーーっと雨宮が見つめてくる。え???何????ボクなんかしたっけ???????


雨宮「…それ」

アカネ「え?」

雨宮「それ。その右側に貼ってる紙。」

アカネ「これがどうかした?」

いやほんとに何????????ていうか「それ」だけじゃわかんないし!

雨宮「アカネ、心の声すごいぞ、てかうっさいわ」

あ、そうだったコイツ読めるんだった。すっかり忘れてたわこんちきしょう。

アカネ「…で?これがどうかしたの?」

雨宮「いや〜?中身が気になっただけ〜」

中身言うなし。何?それは「見たい」ということ???

アカネ「…見たいわけ?」

雨宮「そーそー!見せて見せてー!!!!!」

曇りなき眼。こんなくだらんことに使うなよ、せっかく無垢な少年の綺麗な目だというのに。

アカネ「あーもーしゃーないなぁ…」

うっさいしどうせ諦めないから見せてやることにした。

雨宮「ヤッタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

アカネ「うっせバカ!!!!」

いや、何がしたいの??????????????

雨宮「まーまーいいジャマイカ、見せたまえアカネくん」

なんかうぜぇー…

アカネ「あーはいはいこれでいい?(ピラッ」

雨宮「…」

アカネ「…何さ黙り込んじゃって」

雨宮「いや、だって…」

雨宮「隠す必要ないキレーな顔じゃん?って…」

アカネ「…は?」

は???????え、見られたくないからわざわざ隠してんのに?

雨宮「てかなんで隠してんの?それも教えてや!!」

えー…めんどくせー…

アカネ「はぁーー…まぁいいよ、教えたげるさ」

雨宮「わーい!!」

アカネ「これはねぇ…うーん…なんて言ったらいいのかな…」

いざ言葉にしようとなると難しい、どうまとめようか。

アカネ「ほら、右と左で目の形と色が違うだろ?」

雨宮「確かに」

アカネ「それがこう‥…なんか不格好な感じで嫌だな、って思うだけだよ」

正直気にしてるから言いたくなかったーーーー…まぁ二人しかいないしいっか。

雨宮「そーいえばさ、」

読まれたのだろう、しれっと話題を変えてくる。

雨宮「その右目の色と俺の左目、色一緒だね!!!」

あ、確かに。だからなんか見たことあったような気がしたのか。

アカネ「そーだね、じゃあ朱音様と同じってこった。」

雨宮「あ、あかねさま?だぁれ?」

え、これまた説明しなきゃいけないやつ?めんどいんだけど???

じゃあいいや、テキトーに誤魔化しとこ

アカネ「…まぁ、いつかわかるさ、多分ね。」

雨宮「えー!!??もう絶対テキトーじゃん!?教えろよー!!!」

アカネ「HAHAHAw」

雨宮「おいコラ逃げんな!!!!!!?????」

今日も平和だったよ、姉さん。

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