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読むの遅れてごめん ラウの大人な感じが良すぎる!
雑誌の撮影現場。待ち時間、向井康二がパイプ椅子に座ってウトウトしていると、背後から世界が暗転した。
「……捕まえた」
視界が遮られたのではない。
巨大な何かに、背後から覆いかぶさられたのだ。
ラウールだ。
彼は椅子に座る康二を、背後から長い手足で完全にロックし、まるでぬいぐるみを抱くように抱きしめていた。
「うわっ!?ラウ!?びっくりしたぁ……重いって!」
「動かないで、康二くん。今、充電中だから」
ラウールは康二の首筋に顎を乗せ、逃がさないと言わんばかりに腕に力を込める。
190cmオーバーのラウールに抱きしめられると、康二の華奢な体は完全に隠れてしまう。
「康二くん、ちっちゃい。すっぽり収まるね」
「お前がデカなりすぎなんや!……もう、離してや〜」
「やだ」
ラウールは即答すると、康二の耳元で甘く囁いた。
「康二くん、いい匂いする。……それに、ここ一番落ち着くんだもん」
「……お前なぁ、俺はお前の抱き枕ちゃうぞ」
「抱き枕だよ。……僕だけの、ね」
その言葉には、無邪気な子供の独占欲と、大人の男の色気が混ざっていた。
康二がドキッとして言葉を失う。
ラウールの長い指が、康二の手を包み込み、指を絡ませて「恋人繋ぎ」に変える。
「……なぁ、ラウ。みんな見てるで?」
「見せつければいいじゃん。康二くんは僕のものだって」
「……っ、」
康二の顔がカッと熱くなる。
昔は「よしよし、ラウール可愛いなぁ」とあやしていたはずの末っ子が、いつの間にかこんなに大きくなって、自分をドキドキさせている。
「康二くん」
「……なんや」
「いつもは康二くんがお兄ちゃんぶってるけどさ」
ラウールが康二の頬に、チュッとリップ音を立ててキスをした。
「こういう時は、大人しく僕に愛されててよ。……可愛すぎて、壊したくなるくらい好きだから」
「……ラウ……お前……」
「ふふ、顔真っ赤。可愛い」
逃げようとしても、物理的にもパワー的にも、今の康二がラウールに勝てる要素はない。
巨大な鳥籠のような腕の中で、康二は観念したように力を抜き、ラウールに身を委ねた。
「……しゃあないなぁ。……ちょっとだけやで」
「うん、ちょっとだけ。……あと3時間くらい?」
「長っ!!」
文句を言いながらも、康二の声は嬉しそうだ。
最強の末っ子による、物理的にも心理的にも逃げ場のない「愛の拘束」。
それは康二にとって、意外にも心地よい幸福な時間なのだった。
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