テラーノベル
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目が覚めた時に見覚えのない部屋にクロノアさんと閉じ込められていたのが昨日のこと。
何故かテレビが勝手に点いて、何かの話を聞いたような気もするけどその後からの記憶がない。
お風呂に入って、ご飯を食べて寝てしまって余計に曖昧だった記憶は霧のように消えてしまった。
「…寝違えたのかな」
変に腰が痛む。
なんなら股関節も。
「うーん慣れない寝具で寝たせいか?」
記憶がないのは考えてもどうしようもないから、ひとまず置いておく。
「トラゾーご飯できたから運ぶの手伝って」
「あ、はーい」
こうやって一緒に生活していると同棲しているような錯覚に陥る。
「こっちのよろしく」
「はい」
キッチンに行ってクロノアさんが作ったご飯を運ぶ。
こんな旦那さんや彼氏がいたら女の子は喜ぶだろうな。
優しいし面白いしかっこいいし。
悪いところなんてないんじゃないかと思うくらい完璧な人だ。
俺が得ることのできない存在。
俺のことを気にかけてくれた、あの時の優しさに触れて好きになった。
それからずっと、今も変わらず。
「美味しそうですね。クロノアさんの彼女になる人や奥さんになる人は幸せ者ですね」
「そんな大層なもの作ってないよ。トラゾーにだって簡単に作れるって」
目を細めて優しく笑うクロノアさんにどきりと心臓が跳ねる。
「冷めないうちに食べようか」
「はい、いただきます」
手を合わせていただきますを言う。
「俺、トラゾーのそういうところ好きだな」
「へ?」
「ちゃんといただきますとかごちそうさまとか言えるとこ。勿論、ごめんなさいとかありがとうとかも言えるところとかも」
「そ、そんなの当たり前のことですよ…っ」
「その当たり前ができない人もいるだろ?」
「ま…まぁ、確かに…」
「俺はそういうのを自然に出来ちゃうトラゾーのことすごいなって思うよ」
「そんなの、俺だって…クロノアさんは優しいですし、さりげなく俺のこと助けてくれたりして…感謝してもしきれないくらいです」
「トラゾーだって優しいじゃん」
褒められ慣れてないものだから照れて無言になっていく。
「照れてる?可愛いね」
「もう揶揄わないでくださいっ。自分でご飯冷めちゃうって言ったんですから食べましょうよ…!」
「ふふっ、そうだね」
調子が狂う。
なんだか、いつものクロノアさんと違うみたいで。
「……」
食べ終わったあと、ちゃんとごちそうさまをして代わりにと食器洗いをする。
それを微笑みながらお礼を言うクロノアさん。
「ありがと、トラゾー」
「ごはん作ってくれたんですから当然のことですよ」
シンクに食器を持っていき洗剤で洗う。
しばらくしてふと、視線を感じ顔を上げるとクロノアさんが俺を見ていた。
「な、なんですか…?」
「ん?別に?」
含みのある言葉に口を開いた瞬間、また急にテレビが点いた。
「え⁈」
「……」
テレビをじっと見るクロノアさんは全く驚いていない。
─ザザザザッ
─ピッ
『こんばんは』
ぞわっと何故か鳥肌が立つ。
聞いてはいけないような声と見てはいけないテレビに。
『お食事楽しかったですか?』
「……えぇ」
「クロノアさん…?」
『それはよかった。我々は催眠術師です』
「何を言って…!!」
『これからあなた方に催眠をかけます。まずそちらの方』
「!!?」
『あなたはこれから我々に身体をコントロールされます。このように』
「ひっ…身体が勝手に…」
洗いかけの食器をそのままにクロノアさんのところまで歩かされる。
『そしてあなたは我々に話しかけることはできません』
「っつ⁈」
『あなたはこれから我々に心を操られます』
「はい」
『素直でよろしい。それではあなたはそちらの方の服を脱がせてあげてください』
「わかりました」
「待っ…やめてくださいっ!クロノアさん、目を覚ましてください!!」
いつも優しい色をした翡翠はただ俺のことを見下ろしていた。
「う、動けない…っ」
『あなたは脱がされやすいように両手を上げて両脚を広げてください』
「ひ、…勝手にまた…ッ」
抵抗することもできず服が全て脱がされる。
『あなたは脱がなくて結構です』
「わかりました」
『それでは、そちらの方とセックスを始めてください』
「⁈⁈、ゃ、いやです!やめ、…っ!」
「体位はどうしたらいいですか?」
『そうですね…。そちらの方、テーブルに伏せてそちらの方にお尻を向けてください』
「やっ…!」
身体は催眠術師の指示に従順に従っていた。
『あなたはそちらの方に挿れやすいよう後ろから身体を密着させてください。あ、ちゃんと性器は出してくださいね』
「わかりました」
ぴたりと突き出したお尻に硬く熱いモノが当たる。
「ゃ、ぃや…クロノアさん…」
『では、挿れてあげてください』
「はい」
ぐちゅりと生々しい音と共に貫かれた。
「ゃぁぁあぁっ!」
『緩く出し入れしてあげましょう』
「わかりました」
「んやぁあっ!だめぇえ…っ!!」
「トラゾー気持ちいい?ココ、弱いよね?」
入り口の辺を擦られるようにして出し入れされる。
弱いなんて知らない。
こんなこと、知らない。
「ひゃうぅッ!!」
「可愛い、…好きだよ、トラゾー」
顔だけ振り向く。
光のない翡翠。
感情のない顔。
心のない言葉。
好きな人に触れてもらっている。
その筈なのに。
こんなにも身体は求めているのに、心の伴わない一方的な行為に涙が落ちた。
『今度は激しく突くように出し入れしましょう』
「はい」
クロノアさんが動くせいで、身体が揺すられテーブルに俺のが擦れる。
「ゃ、あ、イッちゃ、ぁあ…っ!」
ナカとテーブルで擦れる刺激で俺はイッてしまった。
さっきまでご飯を食べていたテーブルに出してしまった。
「……トラゾー、ごめんなさいは?」
「ぇ、…は…?」
「簡単に勝手にイッて、テーブル汚してごめんなさいって言わなきゃ。トラゾーはそういうのちゃんと言える子でしょ」
ぐりっとナカを抉られる。
「ひんッ⁈」
「ほら、ごめんなさいして」
「ぃ、あんっ…ご、…ごめ、んな、さぃい…っ」
「いい子。じゃあ、簡単に勝手にイッてテーブル汚したトラゾーにはお仕置きね」
褒めてるのにお仕置きするってどういうことだと心の中で叫んだ。
激しく突かれていたのが、さっきよりも浅い入り口の辺を緩く突かれる。
「ふぅう、ン!」
もどかしさに腰が動きそうになるのに、身体は動かせない。
緩く突かれるせいで、ちゅぷちゅぷと水音がする。
その音を聞くことも恥ずかしくて耳を塞ぎたいのにできなくて羞恥心を煽っていった。
「トラゾーのココ、ヒクついてるね。腰も動かそうとして、俺の咥え込もうとしてる」
「ぃ…言わないで、ぇ…っ」
少しナカに入ったかと思ったら抜かれる。
『もどかしそうですね。ふむ、…あなたはテーブルに乗って上を向いて下さい。そして自分で脚を広げて下さい』
「な、っ…⁈」
抵抗することもできず催眠術師の言うことを聞く俺の身体。
クロノアさんのモノが抜けて震える身体を動かしテーブルの上に乗り両脚を持って広げた。
「すごくヒクついてる」
「ゃ…だ、見ないで、下さい…クロノアさ…」
『では、あなたはそちらの方の1番奥に挿れてください』
「はい、わかりました」
「っ……!」
押し返そうにも自分の手は脚を持っているし、クロノアさんに腰を掴まれてるせいで動かせない身体は余計に動かせない。
「!!、や、やだやだっ…待っ、クロノアさん、やめ…やめてッ、ぁ…いゃぁぁあッ!!」
ぐぷりと、音を立て入ってはいけない場所にクロノアさんのモノが入ってしまった。
「ぁ…あ、ぅ…」
『挿れれましたね。では強く激しく突いてあげてください』
「わかりました」
頭も身体もついていけない強い快楽と痛みに混乱していた。
だから、その指示を聞き逃していた俺はぐっと腰を掴み直されて我に返ったのだ。
『あなたはそちらの方の腰に自分の脚を巻きつけてください』
脚を持っていた手は力なくテーブルに落ち、なのに脚だけは意思を持ってクロノアさんの腰にしがみつくように巻きついた。
身体同士が密着して、外側からも中側からも圧迫されてお腹が苦しい。
呼吸するたびに後ろでクロノアさんを締め付けてしまい、更に自分を追い込んでいた。
『はい、それではどうぞ』
「んあ゛ぁあ…っ!!」
やめてほしい。
やめてほしくない。
そんな矛盾した感情で、涙も自分から出る聞きたくもない喘ぎ声も止まらない。
こんなにも好きな人に触ってもらえてるのに。
感情だけが置いてけぼりにされていた。
「ははっ、…たまらないな」
素直な俺の身体はクロノアさんの掠れた低い声にさえも感じてしまう。
「っ⁈ひ、ぃッ、んぁああっ…!!」
「ほら、トラゾーのココ俺の離さないもん。…そんなに好き?」
激しく突かれて答えようにも喘ぐ声に邪魔されて喋れない。
意味を成さない文字が羅列されるだけだ。
「ま゛、…ゆ、ゆっく、…ゅっく、りぃいい…ッッ!!」
「ゆっくり?…こうっ、?」
腰を浮かされるくらい腰を打ち付けられた。
「ぁゔッッ、ちが…そぅじゃ、なッ…んぁあ〜〜っ!!」
「じゃあやっぱこう?」
小刻みにもどかしい動きをされる。
「ひぃい…っ!!」
「うーん、やっぱり最初に戻すね」
指示された激しい動きをされて苦しいやら気持ちいいやらで頭は回らない。
「ぁあぁあッ!!ぅそ、つきぃ…!くろのぁさんの、うそつきぃい…っ」
「ゆっくり動いてあげるなんて一言も言ってないだろ」
クロノアさんの腰に巻きつける脚の先は痙攣している。
『はい、あなたはそちらの方を抱えて椅子に座って下さい』
「はい、わかりました」
ふわっと身体が浮いたかと思ったら、次には自重でクロノアさんのを根元まで咥え込まされた。
「ふぁあああっ⁈」
「っ、やば…ッ」
『あなたはそちらの方の咥えてるモノを締め付けて下さい』
「ひ、ぃ…っ⁈」
「くっ…」
きゅぅうっと締め付けたせいでクロノアさんのカタチをありありとナカで感じてしまう。
「ふ…っ、あ、ン…」
『それでは5分間動くことを禁止します。お互い見つめ合いキスをしてください』
「わかりました」
「ゃっ、…」
「トラゾー俺のことちゃんと見て」
『視線を外すことは許しませんよ』
「っう、視線が、外せない…っ」
「はい口開けて、舌出して」
「ゃ、ら…っ、んぅうっ!!」
口の中に入ってきたクロノアさんの舌も熱い。
それに呼応するように脈打つモノが硬く大きくなっていく。
「ふ、ぅんン!!」
「っ、んッ」
『あなたはちゃんと唾液を飲み込んでくださいね』
「んく、っ!」
お互いの混ざり合った唾液を飲み込む。
「ん、っ」
「ふぁ、ン…っ」
クロノアさんに吸われたりするせいで舌が痺れてきた。
「は、ふっ、ぅンン…ッ」
自分の口の端から唾液が伝って落ちていく。
『あらら。そんなに垂らして……はい!5分経ちましたね。キスをやめてください』
「ぷは、ぁ…ッ」
「はっ、…」
『可愛い顔ですね』
「そうですね」
『それでは動きを再開してください』
「はい、わかりました」
「んひゃぁあっ!!」
落ち着いたと思ったところに、さっきよりも激しい動きで下から突かれて目を見開く。
『あぁ、そうだ。あなたはちゃんと挨拶のできる人でしたね』
「ぁんんっ⁈」
突然の話題変換に戸惑う。
『そうですよね?』
「はい、俺はトラゾーのそういうところが好きです」
『だそうですよ?』
このタイミングで好きと言われて、身体が勝手に反応してクロノアさんのモノをキュッと締め付けた。
「ゃぁあん…ッ!」
「トラゾー、俺の咥え込んで嬉しい?」
「へ、ぁっ⁈ぇ、…⁈」
「嬉しくないとこんなに締め付けないよね?」
「はぅんンッ!」
「ありがとうございます、は?」
「は…⁈」
『そうですね。気持ち良くしてもらってるならちゃんとお礼を言わないと』
ナカを擦られるようにして動きが早まる。
入り口ギリギリまで抜かれて、奥を突かれるように。
「ひぁぁあっ⁈」
「トラゾー」
「ぁ、…ありが、」
「……」
「や゛ぁぁあっ⁈」
言いかけたところで無言になったクロノアさんが俺の腰から手を離した。
急に支えのなくなった俺はそれ以上入らないと思っていた場所までクロノアさんのモノを挿れてしまっていた。
「か、はっ…⁇」
爪先が衝撃でピンと伸びる。
『あらまぁ結腸抜かれちゃいましたね!足の指も開いていて気持ち良さそうですよ。よかったですね』
「はい」
『ほらこちらの方喜んでますね。あと、ちゃんとお礼言わないとダメですよ?』
「は、ぇ、ぁ…ぃ…」
頭の中は真っ白だ。
見開いた目からは涙が止まらないし、半開きになった口からは短い声しか出ない。
「よっ」
座り直されたことでナカを抉られる。
「ッッッ──────〜〜〜!!?」
「ほら、ちゃんと言わないと」
死んでしまいそうなくらいの気持ちよさに、催眠術師の指示でもないのに従う。
「お、ぉれ、のことッ…きもち、よく…しへくれ、て…ありぁとう、ごらいましゅ…っ」
「ふはっ!よくできました。じゃあ動くから」
「ま゛っへ!らめ、らめぇ…くぉのあさ…ッ!!んぁああ〜〜ッッ!!」
ナカはクロノアさんのカタチに締め付けていて、ピッタリとハマっている。
「トラゾー可愛いよ。その表情も声も、すげぇ可愛い」
「ぁ、んンぁ〜〜っ!!」
『中にたくさん出してあげてください』
「はい」
大きくなってナカでビクつくクロノアさんのモノがイこうとしている。
「ひ、ぃぁ!!、もっ、ナカ、ナカは、だめぇっ…そとに、だして、くださぃい…ッ!」
『あなたはそちらの方が出したモノを一滴も溢さずに中を締めてください』
「あぁあ…っ!」
「っ、出すよッ」
ドクリとナカで大きく脈を打つクロノアさんのモノ。
長い射精に自分もイッてしまった。
「んぁあぁぁあ〜〜…!!」
まだ注がれる熱いモノ。
じわりとソレはお腹の中に広がりその量にぽこりと膨らむ。
『すごい量ですね。”昨日”あんなに出したのに、素晴らしいことです!』
昨日、という言葉に引っかかるものそんな余裕はすぐに霧散する。
「トラゾー余裕そうだね。考え事?」
ナカに精液を塗りつけるようにして動くクロノアさんが悪い顔で俺を見ていた。
「ち、ちが…!!」
『あぁ、そうでした。中出しありがとうございます、と勝手にまたイッてごめんなさいをしないといけませんね』
「なん、…っ」
『あなたはそちらの方から一度性器を抜いてください』
「はい」
ちゅぽっと音を立ててクロノアさんのモノが抜かれる。
溢れそうになるクロノアさんの精液を締め付けで必死に溢さないようにした。
俺の腰はガクガクと震えている。
『ではお二人共立ってください』
「はい」
「ひぅぅ…っ」
脚も腰と同様、ガクガクと震え立ってるのもやっとだった。
その状態で溢れそうなソレを必死で止める。
『あらあら!健気ですねぇ。あなたの出したモノを出すまいと後ろ締めてますよ』
「可愛いね、トラゾー。そんなに中出し嬉しかった?」
「ふぁっ!!」
締め付けようとしてるところにクロノアさんの指が簡単に入っていく。
「ひゃぁあん⁈だめ!出ちゃうっ!あふれちゃいます…!!」
『ではあなた、手を使わせてあげますね』
ナカを掻き混ぜるクロノアさんの手を止める為に後ろに手を伸ばす。
「ゃめ…っ、ひ⁈」
止める為に伸ばした手を逆に掴まれて一緒にナカに挿れられる。
「そうだ。トラゾーがひとりでシてるの見たいな、俺」
「んな…っ⁈」
『いいでしょう。ではあなたはそこに座ってM字開脚してください』
「そ、そんなことしたら…っ」
『勿論、溢しちゃダメですよ?』
言うことの聞かない身体はフローリングに座り込み、はしたない格好になった。
「丸見えだね」
『あんなにされてるのに、綺麗なピンク色ですね』
溢れようとヒクつくナカをじっと見られる。
「ねぇトラゾー忘れてるよ」
「ぇ…?」
「中出ししてくれてありがとうございます、勝手にまたイッてごめんなさい」
「っっ!!」
『前と後ろを弄りながら言ってくださいね』
こんな仕打ちあんまりだ。
「な、ナカ、出しッんぁ!して、くれて、ありがとぅ…ふぁんっ!、ござぃます…、か、かってに、ぁあん…ッ、またイッて…ごめん、なさぃい…っ!!」
止めたいのに手は止まらない。
自分の意思で弄ってることも受け入れられない。
『自分の意思で弄ってますね。そちらの方の姿を見てあなたはどう思いますか?』
「すごく興奮します」
『そちらの方、口が半開きになって……寂しそうですよ?』
「ま、まさか…っ⁈」
『そちらの方は膝立ちしてください。あなたはそちらの方が中出しされたモノを溢れさせないよう部屋から蓋ができるような物を取ってきてください』
「はい、わかりました」
『そちらの方が戻ってくるまであなたは自身を弄り続けてください』
「と、止まらない…ッ」
今度は自分の意思関係なく前も後ろも弄り始めた。
「ひゃんんッ!!、いゃあぁ…っ」
そんなに長い時間ではなかったのに永遠のように感じられた。
そうしているとクロノアさんが手に何かを持って戻ってきた。
『戻りましたね。では蓋をしてあげてください』
「はい」
「や、ぃやです…くろのあさん…っ」
後ろに充てがわれる無機質なソレ。
『アナルプラグですか。なるほど』
「ひ、っ…」
ナカに挿れられる固いソレは確かに蓋をしてくれていた。
「ゃ…ら゛…」
ただ、俺はクロノアさん以外のモノが挿れられたことがショックだった。
こんなことをされてるのに、この人のことを嫌いになることはできないことにも驚いていた。
惚れた弱み、恋は盲目。
先人の遺した言葉は正しい。
『では、あなたはそちらの方にフェラしてあげてください』
膝立ちするとまだ硬く反応してるクロノアさんのモノがちょうど目の前にくる。
『あなたもそちらの方が口寂しくないように、口の中を犯してあげてください』
「はい」
『それでは始めてください』
「トラゾー」
頭を優しく撫でられてクロノアさんを見上げる。
「くろ、のあさん…⁇」
「いただきます、しようね?」
「!!?」
頭を撫でていた手が顎を撫でて、掴まれたかと思ったらグイッと見上げさせられる。
「トラゾー」
いつも優しい翡翠は曇っていて、じっと俺のことを冷たく見下ろしていた。
「ぁ、…ぃ…ぃた、だきます…っ」
口の端を広げられて口内にクロノアさんのモノが入った。
あまりの大きさに顎が外れそうになるのと同時にこんな大きなモノを咥え込んでいたことに、恥ずかしさと変な優越感があった。
コレを自分だけが受け入れたんだという。
「んぅっ!」
「っ、は」
「ん、ん…っうぅ…っ、はふッ」
フェラなんてする機会全くないから上手なのか下手なのかも分からない。
下手と言われたらそれはそれで誰かと比べられてる気がして傷付くけど。
自分の精液のついた手をクロノアさんのモノに這わせて、塗り込むように上下させる。
「、っ、上手だよ…っ、トラゾー…」
顎の下を猫のように撫でられた。
嬉しくて目を細める。
口の中でまた大きくなって硬くなったクロノアさんのモノを喉の奥まで受け入れる。
「っつ!」
「んン゛…っ!!」
舌を這わせながら手を使う。
「、イク…ッ」
ドクリと口の中で大きく跳ねたクロノアさんからナカに注がれたのと同じモノが喉奥に流れ込む。
「んむ゛…っ」
『飲み込んでくださいね』
「ん、く…っ!」
なんとか口内のモノを飲み込み口の端から溢れのは舐めとった。
「よく飲めたね?いい子だよ」
「ご…ち、そうさまれ、した…ッ」
「…はっ、マジでいい子」
『姿勢を崩していいですよ』
その瞬間、力の抜けた脚のせいでお尻がぺたりとフローリングにつく。
後ろに挿れられたアナルプラグがこつりと当たってその衝撃で軽くイッた。
「んぁあ…ッ」
「……俺じゃないモノに感じたトラゾーにはお仕置きがまだ足りなかったかな?」
すっとクロノアさんの目付きが変わる。
『あ!!面白いことを思い付きました。あなたの催眠はそちらの方が気絶したら自動的に解けるようにしてあげます』
「わかりました」
『あなたの催眠も同様です。気絶すれば身体は自由に動きます』
「それ、は…ッ」
結局気を失わない限り俺の身体は勝手には動かせないままということで。
『ふふっ……それでは存分にお仕置きをしてあげてください』
「ありがとうございます」
『あなたも、…気絶、早くできるといいですね?……それでは我々はこれで』
「待っ…」
─ザザザザッ
─プツンッ
テレビは切れて元の真っ暗な画面に戻ってしまった。
フローリングにぺたりと座ったままの俺をひっくり返したクロノアさんは、自分で挿れたアナルプラグを一気に抜いた。
抜かれた瞬間に弱いとこを抉られてまたイッてしまった。
ヒクついてナカに出された精液も溢れてしまった。
「はぁあ、ン…っ!」
「また勝手にイッたね?しかも、溢れさせて…あーぁ、……ダメだ。もう許さねぇから」
口調を荒げたクロノアさんに両脚を持ち上げられて、最奥まで挿れられる。
「やぁぁあぁ〜〜っっ!!」
「締め付けすごいね?お仕置きに期待してんの?」
叩きつけられるような出し入れに仰け反った首を舐められる。
「ひぁあんっ!!」
「イキすぎだよ。こんな淫乱な身体になって大丈夫?…はは!俺以外には見せられないね」
気絶なんて出来ないくらい強い快楽に苦しくなる。
「俺以外に見せたらマジで許さない」
怒りに震えるような低い声にびくっと腰が跳ねる。
「ん?俺の声だけでイッた?可愛すぎかよ」
「や、んぁああっ!!」
「気絶、いつできるかな?…はははっ楽しみだ」
孕まされるくらいに、抉られて奥を突かれてナカに出される。
膨れていくお腹を見て、ホントに孕んだと勘違いさせられるくらいには中出しされていた。
それを何度、何回繰り返したか。
数えることができないくらい、たくさんイカされいっぱい中出しされた。
そして、最後に見たのは、嬉しそうなのにどこか悲しい顔をしたクロノアさんの翡翠の目だった。
コメント
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ほんと、ありがとうございます 美味しすぎます美味です(?) 最後のkrさんの悲しい目は罪悪感と自分の気持ちを伝えられてないという現れなのでしょうか、? まぁとにかくほんと書いて下さりありがとうございますm(_ _)m